【映画を聴く・番外編】2月前半のオススメ映画/後編
アートムービー・ファンなら見逃せない作品も!
●『世界でいちばんのイチゴミルクのつくり方』(2月11日公開)
6人の4歳児と1匹のハナグマを主人公にした、ファンタジックなアドベンチャー作品。ドイツのファイト・ヘルマー監督による最新作、と言ってもピンとくる人は少ないかもしれないが、1999年の『ツバル』の監督と言えばオッ! とアガるアートムービー・ファンは少なくないはずだ。言葉を排除し、セピア色の映像の美しさだけで見る者を魅了した『ツバル』から一転、本作ではドイツの平凡な村を、子どもの目を通して見たようなヴィヴィッドな色彩感覚で描写。シェリリン・マクニールやFMアインハイトらの提供する音楽もどこまでも無邪気で、予定調和や収まりのよさとは対極にある。“ウルトラ・ハッピーなチビッコ・スペクタクル映画の傑作誕生!”のキャッチコピーに偽りのない、痛快無敵な一作に仕上がっている。
●『たかが世界の終わり』(2月11日公開)
2009年の『マイ・マザー』で、弱冠19歳の監督デビューを飾ったグザヴィエ・ドランの最新作。もうすぐ死ぬことを家族に伝えるために12年ぶりに実家へ帰る人気作家、ルイを演じるのは『ハンニバル・ライジング』で若きレクター博士、『サンローラン』でイヴ・サンローランを演じたギャスパー・ウリエル。ドラン監督は英国の人気シンガー・ソングライター、アデルのミュージックビデオ「Hello」を撮ったことでも知られる人だが、本作にはミュージックビデオを見ているような小気味のさよさと底知れぬ主人公の闇の深さが共存し、これまでにない後味をもたらす。映画音楽界の巨匠、ガブリエル・ヤレドの変幻自在の劇伴も、作品の陰影感を強調している。
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