ラブコメ、アクション、ホラー……。どんな映画でも、ついつい“子育て”に結びつけて見てしまうママさんライターが、話題作をママ目線で取り上げます!
【ついついママ目線】『スウィート17モンスター』前編
周りも本人もドッと疲れる思春期は本当に厄介
はーっ、厄介だ。とにかく厄介だ。思春期っていうものは。そもそも誰トク?って思えて、そこが一番ガックリくる。
・“思春期あるある”に共感しまくり! 青春こじらせ映画の新定番はコレ!!
思春期の子どもは扱いにくくて周りがドッと疲れるが、それで本人の気持ちがせいせいするのならまだこちらの疲れ甲斐があるというもの。でも、これが困ったことに本人こそ自分を扱えきれずに持て余してて、せいせいするどころか苦しんでもがいているからたちが悪い。
『スウィート17モンスター』の17歳の思春期真っ只中のヒロイン・ネイディーンを見ていて、つくづくそう感じた。
ネイディーンはアメリカ思春期映画のヒロインにありがちな、はみ出し者でひねくれ者で青春をこじらせたティーンエイジャー。彼女は周囲の人間のやることなすこと気にくわないといった様子。兄のダリアンを毛嫌いしているが、彼は嫌がらせをしてくるわけでもなく、かと言ってイヤミなほど良い人ぶるわけでもない、好青年でいい兄だ。
だが、最悪な天変地異が起こる。兄のダリアンと親友のクリスタがあろうことか恋に落ちてしまったのだ!
この事実はネイディーンの逆鱗に触れ、兄はもちろんのことクリスタのことも許さずに絶交してしまう。所構わずイチャつくウザいカップルというわけでもないのに、なんでそこまでと言いたくなる。(文:入江奈々/ライター)
(後編「恋愛良ければ全て良し!? ふしだらな妄想だけが先走る思春期のココロ」に続く…)
『スウィート17モンスター』は4月22日より全国公開される。
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