(…前編「福山雅治×菅田将暉の禁断ドラマ構想も話題!?〜」より続く)
【元ネタ比較】『ひとりじめマイヒーロー』中編
原作漫画よりも素直に心に響き、切なくってキュンとする
ヘタレヤンキーの正広と俺様な不良教師・康介のラブストーリーを描いたBL漫画「ひとりじめマイヒーロー」がアニメシリーズ化された。原作漫画は個人的には心の琴線に触れなかったのだが、アニメ版のほうがスッと心に入ってきた。
・壁ドンや彼シャツもないけれど…。初心者にオススメの癒し系BL!
家庭環境が悪くて自分の居場所を求めてる正広が切ない。瞳がちっちゃい三白眼の正広はアニメだとなおいっそうアッサリな塩顔に仕上がってるが、幸薄そうな雰囲気が出てて感情移入できる。
その正広の前にヒーロー然として現れる康介は口もとのほくろもセクシーな俺様キャラとして、原作漫画よりも正統派にキラキラして見えてキュンとする。声は、BL漫画では定番で制作されるドラマCDと同じく、前野智昭が担当しており、彼の落ち着いた太めのイケボもキュン度をアップさせる。
アニメ版の方が素直に心に響いてきたのは、原作漫画の方は取っ散らかってて、単に読みづらいというのも大きい。
連載しているBL漫画誌の「gateau」は比較的安いめだが、ボーダーレスな布陣でWEBや同人で活躍する作家も積極的に起用しており、「ひとりじめマイヒーロー」も同人誌のノリが感じられる。BL漫画では恒例のコミックに収録されている描き下ろし漫画では、吹き出しも含めて文字がすべて手描きだったりして、同人臭さが否めない。
さらに本編もあまり丁寧とは言えない画風なうえに、シリアスなシーンでも容赦なくギャグが投入されたり、脇キャラたちがでしゃばって騒いだり、なんだか落ち着かない。男子高校生たちの日常がワチャワチャとしてて楽しいとも言えるけど、とにかく読みづらいのだ。
その点、アニメ版は整理されていて緩急がつけられており、シリアスな部分は落ち着いたトーンで描かれて、すんなりと感情移入できる。切ない存在の正広を応援したくなるし、まだ進展していない康介とのラブストーリーはどのように盛り上がっていくのか、続きが気になってワクワクしてくる。
(後編「エッチシーンはどう描かれる!? オカン属性の展開にも期待」に続く…)
『ひとりじめマイヒーロー』は7月よりAT-X、TOKYO MX、BS日テレにて放送中、dアニメストア、dTV、J:comオンデマンド、GYAOなどでも配信中。
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