『海猿』シリーズの羽住英一郎監督が東出昌大を主演に迎えて放つ映画『OVER DRIVE』の製作が決定。2018年に公開予定であることが発表された。
公道をアクセル全開で駆け抜ける最も過酷な自動車競技「ラリー」。世界中のあらゆる道が戦いの舞台となり、ラリーが盛んな欧州、南米ではF1に勝るとも劣らない人気を博す。日本国内にも熱狂的なファンが多く、各地でイベント(競技)が開催されている。2017年には18年ぶりにTOYOTAが、40年以上の歴史を誇る最高峰のシリーズ“FIA WORLD RALLY CHAMPIONSHIP”(世界ラリー選手権)に参戦。開幕2戦目にして優勝を飾った快挙は大きな話題となった。
本作は、各メーカーの先端技術の結晶である車輛、モンスターカーを操るドライバー、そしてメカニックと、まさに人車一体の公道の格闘技であるラリーの世界を舞台に、若者たちの熱い絆と愛を描いた、新たなヒューマンエンターテインメント作品だ。
メガホンをとるのは『海猿』のほか、『MOZU』『暗殺教室』各シリーズで数々の作品を大ヒットに導いてきた羽住監督。本作について「テーマとして伝えたいことは、決して諦めない心の強さ。同じく極限状態での挑戦を描いてきた『海猿』を超える作品にしたい」と語り、最新の撮影機材を駆使し、誰も見たことのない圧倒的なスペクタクル映像を描き出す。
東出が演じるのは、主人公・檜山篤洋(ひやま・あつひろ)役。スピカレーシングを支えるチーフメカニックという作り手側に立ち、誇りと愛との間で揺れ動く繊細な芝居に挑む。その弟であり、天才ドライバー・檜山直純(ひやま・なおずみ)役には、5月に改名した新田真剣佑(あらた・まっけんゆう)。
また、ヒロイン・遠藤ひかるを森川葵が演じ、ほかにも北村匠海、町田啓太など次世代を担うフレッシュな若手が顔を揃え、吉田鋼太郎ほか実力派俳優が脇を固める。
新田は「羽住監督をはじめ、東出さんや共演者の皆さんの熱量を感じながら、色んなことを学んで、最高のパフォーマンスを見せられるように努めます。カッコよく、そして美しいラリーの世界の中で生きる男をどう演じていけるか、自分なりに精一杯、突き詰めていきたいと思います」。
森川は「今回のために、羽住監督に教えて頂いた『ザ・エージェント』という映画を見ました。普段は自分からお芝居で相手に仕掛けていくことが多いのですが、今回私が演じさせて頂くひかるは、エージェントという立場なので、自分から仕掛けるよりもスピカのメンバーたちを見守るように受け入れることを大切にしながら、楽しむことを忘れず撮影に臨みたいと思います。東出さんは普段から仲良くさせて頂いていて真剣佑さんとは初対面です。そんなお二人とお芝居をさせて頂くのは全く違った意味で緊張し楽しみなのですが、”新たな気持ち”でお二人と現場で向き合っていきたいと思っています」と話している。
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