「配慮に欠けたソーシャルメディア活動について遺憾に思っております」とコメント発表
ワーナー・ブラザースの米国本社は、11日から日本公開予定の映画『バービー』のSNS公式アカウントが原爆を想起させるミームに好意的なコメントをしたことに日本で抗議が広がるのを受けて、メディアに向けて謝罪コメントを発表した。
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「ワーナー・ブラザースは最近の配慮に欠けたソーシャルメディア活動について遺憾に思っております。スタジオは心よりお詫びいたします。(原文:Warner Brothers regrets its recent insensitive social media engagement. The studio offers a sincere apology.)」という内容で、業界誌「Variety」など各メディアに謝罪文が送られたが、日本時間8月2日午前の時点で、SNS「X」(旧ツイッター)米公式アカウントは当該コメントを削除したものの、謝罪の投稿は行っていない。
欧米を中心に今夏の大作映画『バービー』と『オッペンハイマー(原題)』を2本続けて劇場で鑑賞することがブームとなり、両作のタイトルをかけ合わせて”バーベンハイマー(Barbenheimer)”と名づけられたが、SNSにはマーゴット・ロビーが演じたバービーと、キリアン・マーフィーが演じた理論物理学者のロバート・オッペンハイマー、オッペンハイマーが中心となって開発した原爆をイメージさせるキノコ雲や火炎を合成したファンアートが次々に投稿されてきた。
日本では太平洋戦争末期の1945年8月に広島と長崎に原爆が投下され、21万人以上が亡くなり、生きながらえた人々も爆弾の放射線による後遺症やトラウマに苦しみ続けている。原爆による甚大かつ深刻な被害が周知されている日本では、原爆投下を軽視したミームの数々に違和感を示すSNS投稿は当初からあったが、先週になって一部のファンアートに対して『バービー』の米公式アカウントが好意的なリプライをしていたことが発覚し、日本を中心に“バーベンハイマー”に抗議する”NoBarbenheimer”のハッシュタグ付き投稿が相次いだ。
これを受けて、ワーナー ブラザース ジャパン合同会社は7月31日に「このムーブメントや活動は公式なものではありません」としたうえで、「このムーブメントに起因したファンのSNS投稿に対して行われた、映画『バービー』のアメリカ本社公式アカウントの配慮に欠けた反応は、極めて遺憾なものと考えており、この事態を重く受け止め、アメリカ本社に然るべき対応を求めています」と声明を発表していた。
この件についてはアメリカのワシントン・ポスト紙やニューヨーク・タイムズ紙、ワーナー・ブラザースと同様にワーナー・ブラザース・ディスカバリー傘下のCNN、イギリスのガーディアン紙、BBCなどでも報道されている。
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