振り返ってみると、芸能人の不倫問題から政界の不正疑惑まで、ありとあらゆるニュースが駆け巡り、何かと騒々しかった2017年でしたが、今回は仕事納めもして、ひと息ついた独女に今年の締めくくりとしてオススメしたい映画6選をご紹介します。
今年も洋画から邦画までさまざまな映画が話題となって盛り上がった一年。そのなかでも、異例の大ヒットで注目を集めた作品から、取り上げていきたいと思います。
●『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』
本作は世界の総興行収入がホラージャンルの歴代1位に輝き、日本でもすでに興行収入20億円を突破したほどの衝撃作です。スティーヴン・キング史上最恐と言われている小説が原作となっていますが、「殺人ピエロ」と呼ばれるペニーワイズの恐ろしさはまさにトラウマ級。それにも関わらず、ここまでの人気を博した理由としては、単なるホラーに終始することなく、同時にペニーワイズに立ち向かう子どもたちの成長物語が描かれているからこそ。「ホラー映画なのに、泣ける」と言われているだけに、ホラー映画を見たとは思えないほど、鑑賞後もどこか晴れやかな気分に。ホラー映画は女性たちには敬遠されがちではありますが、その苦手意識も2017年のうちに克服してみては?
・不気味なピエロ・ペニーワイズを演じて話題沸騰、北欧の超イケメン!
●『gifted/ギフテッド』
次にご紹介するのは、今年の“泣き納め映画”としてピックアップしたいこちらの作品です。ある才能を持った7歳の少女と彼女を守ろうと奮闘する叔父との交流を描いた感動作。天才少女を演じる天才子役のマッケナ・グレイスがとにかくキュートで、その繊細な表情に涙腺を刺激されっぱなしになるはず。さらに、叔父役で登場するのは、『キャプテン・アメリカ』などで女性からの人気も高いクリス・エヴァンス。どこかミステリアスでセクシーな独男として登場するので、こちらもぜひお見逃しなく!
『ルージュの手紙』
続いては、フランスを代表する2人の大女優、カトリーヌ・ドヌーヴとカトリーヌ ・フロが初共演を果たした話題作。笑いと涙を誘う本作は、助産婦として働く女性と30年ぶりに突然姿を現した義母という血のつながらない母娘が繰り広げる物語です。そんな異色の2人の姿からは、女性としての生き方や母親に対する思いなどを改めて考えさせられるはず。今年は忙しさのあまり自分らしさを見失っていたという独女には、人生を振り返るきっかけとして見ておきたい一本です。そして、いくつになっても輝き続けるフランス人女性たちの魅力も合わせて学んでみては?
『彼女が目覚めるその日まで』
こちらの作品は、全米でベストセラーとなった実話を映画化した注目作。原因不明の病に倒れた若い女性と彼女を支え続けた両親や恋人を描いています。いつ誰の身に起きてもおかしくない病気であるため、「もし自分がなったら?」あるいは「もし自分の家族がなったら?」ということが頭をよぎり、他人事ではないと感じるのです。窮地に立たされたときこそ、家族や大切な人のありがたさ、愛情を痛感するだけに、年末年始に実家へ帰るという独女は、来年もより家族を大切にしようと思うはずです。
『探偵はBARにいる3』
邦画からご紹介したいのは、シリーズの第3弾として快進撃を続けている人気作。大泉洋と松田龍平の最高コンビは今回も健在ですが、深みを増したストーリーはもちろん、パワーアップしたアクションも含めて見どころ満載となっています。さらに、本作は北海道を舞台にしている映画となっているだけに、年末年始にどこにも行く予定がないという独女には、北海道の空気感が味わえるという意味でもオススメ。この作品をきっかけに、来年は北海道でロケ地巡りしてみるのもいいかもしれません。
『ダンシング・ベートーヴェン』
以上、1年の締めくくりに見たいオススメの映画6選をご紹介しました。「終わり良ければすべて良し」という言葉があるように、嫌なことがあったとしても、年末に最高の映画を見れば、気持ちよく新たな年へと一歩を踏み出せるはず。ぜひ、お気に入りの一本と共にステキな年末を過ごしてください。(文:志村昌美/ライター)
志村昌美(しむら・まさみ)
映画宣伝マンとして洋画や邦画の宣伝に携わったのち、ライターに転向し、現在は映画紹介やインタビューなどを中心に執筆。イタリアとイギリスへの留学経験を経て、日・英・伊・仏のマルチリンガルを目指すべく日々精進中。ハリウッドの大作よりも、ヨーロッパ系の小規模な作品の方が気になりがち。
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