※この記事には『ザ・フラッシュ』のネタバレを含みます。
映画会社側の姿勢にも苦言「彼らはやりたい放題だ」
ティム・バートンが、今年公開された映画『ザ・フラッシュ』にニコラス・ケイジがカメオ出演した件について、不快感を表すコメントをした。
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DCエクステンデッド・ユニバース(DCEU)の作品でエズラ・ミラーが主演した同作にはDCコミックスのキャラクターが多数登場し、ブルース・ウェイン/バットマンとしてベン・アフレック、ジョージ・クルーニー、バートン監督の『バットマン』シリーズで主演を務めたマイケル・キートンなどがカメオ出演しているが、ニコラス・ケイジもスーパーマンとして登場する。
ケイジは筋金入りのコミック愛好者として有名だが、1990年代にスーパーマンを演じる『Superman Lives』という企画があった。2年かけて準備したものの、撮影直前に製作中止となった同作の監督を務める予定だったのがバートンだ。
バートンは英国映画協会のインタビューで、映画化が実現しなかったことに後悔はないとしつつ、「あれほど長い間プロジェクトに取り組み、それが実現しなかった場合、その後の人生に影響を与える。なぜなら、物事に熱中し、それぞれが未知の旅であり、まだ到達していなかったからだ。でも、それは決して忘れられない経験の1つになる」と語った。
そのうえで、キートンやケイジの『ザ・フラッシュ』へのカメオ出演について、「しかし、それはまた別のAI的なものにもつながっていく」と、映画やキャラクターの再構築にAI技術を利用する現状に厳しい反応を示す。
また、映画会社側の姿勢について「『バットマン』であれ何であれ、彼らはあなたがやったものを文化的に流用することができる。文化的流用でも何でも呼び方は好きにすればいい。ディズニーやワーナー・ブラザーズの奴隷であっても、彼らはやりたい放題だ。だから、だから晩年になって、私はこういった全てに対して静かに反旗を翻しているんだ」と語った。
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