2020年がスタートして最初のハリウッドの大イベント、第77回ゴールデングローブ(GG)賞授賞式が5日(現地時間)に開催された。『アイリッシュマン 』『マリッジ・ストーリー』など各映画賞で連勝を続けていたNetflix配信映画を抑えて、第一次世界大戦の戦場を駆ける若き兵士を描いた『1917 命をかけた伝令』が作品賞や監督賞を受賞という意外な結果に、今年のアカデミー賞をめぐる賞レースはますます混戦状態になった。
その中でポン・ジュノ監督の『パラサイト 半地下の家族』は、GG賞でも外国語映画賞を順当に受賞。2月開催の第92回アカデミー賞では作品賞の最有力候補と目されており、週明けに発表されるノミネーションで何部門候補になるかが注目されているが、なんとアメリカでTVリミテッド・シリーズ化に向けてHBOが権利を獲得、ポン監督とアダム・マッケイ監督(『バイス』)が話し合いを進めているという。マッケイ監督はHBOのドラマシリーズ「サクセッション」の製作総指揮・監督で、同シリーズは先日のGG賞テレビ部門でドラマシリーズ・作品賞と主演男優賞(ブライアン・コックス)を受賞した。
「Holllywood Reporter」によると、契約はまだ締結していないが、HBOはポン監督の前作『オクジャ/okja』を配給したNetflixとの争奪戦の末に権利を獲得した。現時点では、リミテッド・シリーズが映画の続編や前日譚となるのか、あるいは英語でのリメイクになるかなど詳細は明らかになっていない。ポン監督とマッケイ監督は製作総指揮に名を連ねる。
アカデミー賞作品賞を占うアメリカ製作者組合(PGA)賞のノミネートも7日(現地時間)に発表になり、『パラサイト 半地下の家族』も、『1917 命をかけた伝令』などと全10本の候補の1本となっている。同賞テレビ部門では「サクセッション」もノミネートされている。賞は1月18日(現地時間)に発表される。
『1917 命をかけた伝令』
『フォードvsフェラーリ』
『アイリッシュマン 』
『ジョジョ・ラビット』
『ジョーカー』
『ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密』
『ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語』
『マリッジ・ストーリー』
『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』
『パラサイト 半地下の家族』
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