巣ごもり時代を迎え在宅する家族が多くなると、映画を見に集まるリビングやダイニングなどの共有スペースは居所の奪い合いに。かといって家具を大胆に入れ替えるのも勇気が要る。そんな具合で、ご自宅の間取り変更に頭を悩ませている方もいるだろう。
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そんなとき、上質でありながら動かしやすい家具素材として、籐に着目してみてはどうだろうか。
オーク材の美しいフレームに、二重に籐張りした天板……。ボーエ・モーエンセンのBM0488コーヒーテーブル(¥173,000/税別)なら、時間の経過とともに移ろう佇まいと触れるたびに感じさせるその緻密な手仕事に、日々豊かさを感じ安らぎを得られること請け合いだ。
1958年の家具職人ギルド展においてカントリーハウスをテーマに発表された本作は、モーエンセンがよほどお気に入りだったのだろう、その後複数のバージョンで発売されている。今回カール・ハンセン&サン(www.carlhansen.com )が復刻したのは、デザインスタジオを継承する2人の息子トーマスとペーターの協力を得て発売当初のオリジナル図面を元にしたもので、まさに“オリジナル”と呼べるものだ。
もともとBM0865デイベッド(¥243,000から/税別)に合わせるべく座面と天面の高さを揃えてデザインされたが、かといってこれは単なる復刻品とみるべきではない。むしろ限られた空間でフレキシブルな対応を求められる現代でこそ、広く通用するだろう。様々な空間や家具と組み合わせることで、シーンに応じた使いこなしが可能だからだ。
デイベッドに寝転びながら映画を見るためのコーヒーテーブルのほか、リビングでソファのサイドテーブルにしたり、単独で使って好きなアイテムのディスプレイ棚としてもいい。控えめかつ軽やかに空間を活かしながら、そこに溶け込むであろう。(文:fy7d)
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