福田雄一監督『三國志』も大ヒット
21年の正月映画の興行成績をまとめた(1月3日時点)。
・ハリウッド大作の枯渇を『鬼滅の刃』『ドラえもん』など邦画で埋める冬興行
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1位は『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』。20年11月30日~21年1月3日までの12月興行・正月興行で興収を71億円あげ、総興収は346億円に達した。12月26日から全国82館でMX4D、4DXの上映が始まり、入場者特典として「無限列車切符風アクリルキーホルダー」を配布。また通常版やIMAXの入場者には別の特典「松島晃描きおろしメモリアルボード」を配布。年末から正月興行で再び勢いがついた。『千と千尋の神隠し』316.8億円を上回り、既に歴代興収新記録を更新した。400億円も視野に入っており、今後、興収をどこまで伸ばすかに注目したい。
2位は『新解釈・三國志』。夏公開『今日から俺は!! 劇場版』に続く福田雄一監督の新作で、中国の『三國志』を新解釈で描き、福田監督らしい笑いが満載。大泉洋、ムロツヨシ、小栗旬、賀来賢人ら豪華なキャスト陣も観客を引き付けた。1月3日時点で31億円を記録している。『今日俺』の54億円には届きそうにないが、『銀魂』38.4億円、『銀魂2』37億円は超えそうな勢いだ。
3位は『STAND BY ME ドラえもん2』。興収24億円は大ヒットと呼べる興行成績だが、前作の83.8億円の3分の1以下、20年8月公開『映画ドラえもん のび太の新恐竜』が34億円なので、物足りないともいえそう。『鬼滅の刃』の勢いが止まらず、家族客を奪われた側面もありそうだ。
4位は『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』。ジャニー喜多川が企画・構成・総合演出を手掛け、2006年に誕生した『滝沢演舞城』。通算で705回上演されてきた舞台を、滝沢が演出、Snow Manがメインキャストで生まれ変わった『滝沢歌舞伎ZERO』2020年無観客公演に新たな映像も組み込んだ作品だ。
5位は人気マンガの実写映画化『約束のネバーランド』。子供たちが楽園だと信じていた孤児院は、実は「鬼に献上する食用児を育てる農園」だった。年長者のエマたちは、孤児全員を引き連れた脱獄計画に乗り出す。エマを演じるのは浜辺美波。
なお、夏から延期されていた『劇場版 ポケットモンスター ココ』は12月25日公開で1月3日までに興収9億円をあげた。前作『ミュウツーの逆襲 EVOLUTION』の29.8億円にどこまで迫れるか。(文:相良智弘/フリーライター)
[2021年 正月公開作ランキング]
1位『劇場版『鬼滅の刃』無限列車編』71億円
2位『新解釈・三國志』31億円
3位『STAND BY ME ドラえもん2』24億円
4位『滝沢歌舞伎 ZERO 2020 The Movie』17億円
5位『約束のネバーランド』13億円
(1月3日時点。ムビコレ調べ/『鬼滅の刃』は11月30日~1月3日までの興収)
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