麻薬から猛獣まで! あらゆる危険を取引き
新型コロナウイルスの感染拡大が深刻化するなか、本来であれば誰もがお互いに助け合うべきだが、残念ながらこの状況を利用した新たな犯罪が発生しているのも現実。くれぐれも被害者にならないように気をつけたいところだ。そこで、犯罪組織の真相を見ることができる話題の海外ドキュメンタリー番組を3月17日~23日のHulu週間ランキングからピックアップしたい。
・庵野秀明に4年密着したNHKスタッフに労いの声相次ぐ「人類史に残る偉業」
今回ムビコレが取り上げるのは、8位の『潜入! ブラックマーケットの実態』。LAを拠点に活動するポルトガル出身のジャーナリスト、マリアナ・ヴァン・ゼラーがホストを務めている。長年にわたって闇取引や密売の現場に潜入し、社会の闇と人々の生活への影響を世界に伝えているマリアナ。放送ジャーナリズム界のピュリツァー賞ともいわれる「デュポン賞」など、数々の賞で受賞経験あるだけにその取材力には定評がある。
本シリーズでは、世界各地の危険なブラックマーケットの内情を調査しており、各エピソードで、彼女は異なるブラックマーケットに入り込む。そこでは麻薬や銃にはじまり、トラなどさまざまなものが取引されている。マリアナは取引に関わる者たちに会い、取引の実態について探り、数兆ドル規模のお金によって作り出されている世界の地下経済における地政学的な状況と背景に迫っていく。普段決して見ることのできない裏世界の実態や現代社会が抱える闇を知ることができる貴重な番組としてオススメだ。
そのほか、1位に輝いたのは、大ヒットドラマ『ウォーキング・デッド』の裏側をキャストやスタッフが語るトークショー『トーキング・デッド』。2位には、誰も見たことがない海底の世界を探る『仰天! 海の底まる見え検証』がランクインしている。“裏社会”“裏側”“誰も見たことがない”というワードは人の興味をそそるものだが、いまは閉塞感が漂う生活が続いているだけに、刺激を求めている視聴者の願望がランキングにも現れているのだろう。(文:志村昌美/ライター)
【Hulu 3月17日~23日の週間ランキング/海外ドキュメンタリー&バラエティ】
1位『トーキング・デッド』
2位『仰天! 海の底まる見え検証』
3位『ブリティッシュ ベイクオフ』
4位『ワイルド・ハンター』
5位『ソーイング・ビー』
6位『ビッグ・キャット・ベビーの成長』
7位『グレイテスト・ダンサー』
8位『潜入! ブラックマーケットの実態』
9位『古代の宇宙人』
10位『サタデー・ナイト・ライブ』
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