副交感神経に働きかけ安眠を促す“ろうそく”並みの光
コロナ禍による外出規制で家時間が長くなり、人の本能的な生活周期(サーカディアンリズム)に沿った環境で1日を過ごすことが難しくなっている。とくに夜間は、安価で高輝度なLED照明の普及やスマートフォンの長時間利用等により、ブルーライトが人の健康や創造性を損ねるという問題も指摘されている。せめて入眠前は、テレビやスマートフォンによるエンタメやニュースから離れて、調光・調色できる環境照明を……そんな要望にぴったりの照明を紹介する。アンビエンテックから4月24日に発売されるテーブルランプTURN+(ターンプラス)だ。
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アンビエンテックの開発母体であるエーオーアイ・ジャパンは、水中写真用の照明の先駆者で、コードレスLEDモジュールを自社開発する日本企業だ。アンビエンテックは、そこで得た精密な設計や繊細な製造技術を生かした基本性能と、長く愛用できるデザイン性を兼ね備えた本格的なバッテリー駆動型LED照明を世に送り出している。
今回発表されたコードレス照明TURN+は、国際的なアワードを多数受賞し、ニューヨークを拠点に工業デザインからインスタレーションまで幅広く活躍する田村奈穂がデザインしたTURN(ターン、19年)の姉妹モデルである。
TURNは、人が集まるテーブルの中心に置いて手元を照らすタスクライトの色彩が濃いのに対し、TURN+は、ランタンのように仄かな光で特別な夜を演出するのにぴったり。コードレスで、夕食後のリビングから寝室まで、持ち運んで使える。職人が磨き上げた重厚なクリスタルガラスのシェードを透過する光は、調光によって暗くすると色温度も低くなる(赤くなる)。
このように調光とともに調色が可能なLED照明は近年増えているが、一般的には、電球色の2700K(ケルビン)から昼光色の6500Kの範囲を再現する。それに対し、TURN+は、ろうそく並みの1900Kから電球より低い色温度2400Kの範囲の暖色を再現。人の副交感神経に働きかけ、真の安らぎを与えてくれる。
TURNではこれを2種類のLEDを混ぜ合わせることで再現していたが、TURN+に採用された新開発のオリジナル光源LED「サニーサイドアップ」は、単一の光源でこれを実現している。
またTURN+は、6時間充電で最長500時間の点灯が可能。IP66の防水性能を誇り、アウトドアやバスルームなど活用できるシーンが多いのも魅力だ。
ラインナップは、ベースの素材が異なる3種類。文鎮のようにずっしりとした真鍮のモデルがある一方で、マットブラックで存在を消したかのようなアルミのモデルはひらりと軽い。ステンレスはその中間的存在だ(実際の重量は、真鍮=ターンプラス・ブラス約1390g、アルミニウム=ターンプラス・アルミニウムブラック約1030g、ステンレス=ターンプラス・ステンレス約1350g)。重量のみならず、手触りや質感は、写真で見る以上に違いがあるので、実際に手に取って選びたい。(文:fy7d)
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