童貞の幻想はすさまじい!小谷野敦、神楽坂恵らが童貞談義!?
東京大学卒の大学専任講師という申し分ない経歴を持ちながら、童貞のまま30歳を迎えてしまった男性の悲喜劇を綴った『童貞放浪記』。7月8日に、この映画のイベント「日本の夏、童貞の夏!」が阿佐ヶ谷で行われ、キャスト・スタッフが登壇。童貞について大いに語り合った。
登壇したのは著書「もてない男──恋愛論を超えて」などで知られる原作者・小谷野敦、石垣プロデューサー、ヒロインを演じた神楽坂恵、小沼雄一監督。映画化の話を聞いた時、夫人から「これから先、こんな話があるわけないからOKしろ!」と言われたという小谷野は、映画を「今年度ベスト1と言っても過言ではない!」と大絶賛。童貞に優しい日本は「童貞先進国」だと持論を述べ、「童貞の抱いている女体への幻想はすさまじいものがある」とかつての自分を振り返っていた。
童貞の主人公に思いを寄せられる後輩・萌を演じた神楽坂は、「初めて原作を読んだ時に、萌ちゃんは謎というか、相手を思いやらずに振り回す女性だと感じたのは、男性目線で読んでいたのかも」と自己分析。「でも、萌ちゃんの気持ちになって考えると、『もっとガツンと来てよ!』とか『私にも私の時間があるし』と、振り回しているつもりはないのに、結果、そうなっちゃうというところがとてもリアル」と、男性にとっては大変参考になりそうな言葉で役柄への共感を語った。
そんな神楽坂について、「女優経験も少なく、“東大出”“良家の出身”というまったく違う人間を演じきれるのかという不安もあった」と正直な思いを告白した小沼監督。「でも、彼女は本当に努力家。(相手役の)山本浩司さんとのシーンでは、彼女にがんばってもらわなくてはいけなかったんですが、見事、彼女は応えてくれました。ラストシーンの2人の演技は、本当にいい芝居だと思います」と感慨深げに語っていた。
『童貞放浪記』は8月8日よりヒューマントラストシネマ文化村通りほかにて公開。
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