20世紀を代表する女性デザイナー、ココ・シャネル。孤児として育った彼女がデザイナーとして歩み始める若き日の姿を描いた映画『ココ・アヴァン・シャネル』が9月18日より日本公開となるが、公開を前に、主演のオドレイ・トトゥが、都内のホテルで記者会見を行った。
シャネルのモノトーンのファッションで登場したオドレイ。最初はなぜかクスクス笑いが止まらない様子だったが、「とても歩きにくいスカートだったので緊張してしまったせいで、笑いがこみ上げてきちゃって……ごめんなさい」と理由を説明。そして、胸元に手を当てて気持ちを落ち着けてから、「日本に来るたびに、温かく迎えてくれてとても嬉しい」と挨拶した。
今回、シャネルの役を演じて意外だったことを聞かれると、「最初からデザイナーを目指していたわけではなく、歌手か女優に憧れていたことに驚きました」と回答。劇中で歌や踊りも披露しているが、「私生活でも歌や踊りは好き」とのこと。「でも、恥ずかしがり屋なので、パーティでお酒が入ると踊るくらいです」と打ち明けた。ちなみに劇中の歌や踊りはそれほど大変ではなかったそうで、その理由については、「シャネルは、歌や演技についての才能はそれほどでもなかったみたいだから」と話していた。
また、「ファッションへのこだわりはそれほどない」と言いつつも、「もちろんシャネルは好きです。シンプルでありながらエレガントなところがすばらしい」とコメントしていた。
シャネルとの共通点については、「生まれた県が一緒なので、外見的にも似ていると思います。それに、私も8月生まれの獅子座の女。だから、性格的にも似ているのかも」と解説。「精神的な自由や自立することを大切にしているところが共通しているかも。私も小さい頃から、自立したい、仕事をしたい、男性に従うのはどうかという風に考えてきたから」と、しっかりとした口調で語った。
1909年にココ・シャネルが帽子のアトリエを開業してから今年で100周年。そのため、シャーリー・マクレーン主演の『ココ・シャネル』が8月に公開、また、来年には『シャネル&ストラヴィンスキー』が公開となるなど、シャネルの映画が目白押し。オドレイはこの『ココ・アヴァン・シャネル』について、「1人の女性を見事に描いた映画。普遍的な作品なので、いろいろな人に楽しんでもらえるはず」とアピールしていた。
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