自堕落な生活を送るフリーターの負け犬青年が、多額の借金を返済するために、命を賭けた究極の「ゲーム」に挑む姿を描いた『カイジ〜人生逆転ゲーム〜』。累計1300万部突破の人気コミックを映画化したこの作品の完成披露試写会が、9月15日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催され、キャスト・スタッフが舞台挨拶を行った。
登壇したのは、主人公カイジを演じた藤原竜也、悪徳金融会社の女社長を演じた天海祐希、カイジたちをいたぶる男を演じた香川照之、多額の借金を背負った気弱な男を演じた光石研、そして佐藤東弥(とうや)監督と原作者の福本伸行。
映画にちなみ、「人生を逆転させた出来事」について聞かれた藤原は、「15歳で演劇の道にひっぱられましたが、もし演劇の道に入っていなかったら、(出身地)埼玉の秩父市の山奥で細々と畑仕事をしたり、ホルモン焼き屋に通い詰めたり(笑)、ダメな生活をしていたと思います」と振り返り、「今、天海さん、香川さん、光石さんと共演し、ここにこうして立っていることを考えると、15歳の時が転機だったのかな」と感慨深げだった。
また、天海も同じく「転機ということなら、16歳の頃に宝塚を受験したこと」と言いつつも、「逆転」については、「逆転しなければいけないと思っていることなど、何一つありません。今の状態で本当に幸せ」とキッパリ。だが、「まだまだ『こん……』」と言いかけて中断。題目を明かさぬまま、「いつかまた、大逆転を狙いたいと思います」と言い直していた。おそらく飲み込んだのは「婚期」という言葉に違いなく、共演者たちからそのあたりを突っ込まれた天海は、「ううん、しなくても全然構いません!」とスッキリとした笑顔を浮かべていた。
また、サブタイトルにちなみ「得意なゲーム」について聞かれた藤原は「じゃんけん!」と答えるも、「ホントは『あっち向いてホイ』です」とすぐに訂正。天海に「香川さんは、きれいなお姉さんたちとする王様ゲームだそうです」と暴露された香川は、「ゲームといえば王様ゲームです!」と開き直っていた。ちなみに天海は「(得意なゲームは)一切ないです」とのこと。福本は「小学生の頃は(トランプの)神経衰弱が得意でしたが、今は全然ダメです」と苦笑い。すかさず司会者から「記憶力が(衰えた)?」とツッコミを入れられていた。
映画については「強烈に一緒に仕事をしてみたかった共演者の方々と、監督、スタッフと、ホントに楽しい映画が撮れたと思います」と藤原。「10月10日公開なので、みなさんよろしくお願いします!」とアピールしていた。
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