全米で大ヒットした『カールじいさんの空飛ぶ家』。『トイ・ストーリー』『ファインディング・ニモ』などのヒット作を世に送りだしたアニメーション・スタジオ、ピクサーの長編10作目となる映画で、妻を亡くした78歳の頑固な老人が、かつて妻と一緒に夢見た冒険旅行に旅立つ姿を描き出す。この映画のスタッフが来日し、10月6日に都内で記者会見を行った。
常に新しいオリジナル作品で全世界を魅了し続けるピクサー。監督のピート・ドクターは「いつも、新しい、みんなが見たことのないものを作ろうと思っています」と語り、「78歳の老人が主人公で、家が空を飛ぶ話なんて、普通は一言で却下されてしまう企画」と苦笑いしながらも、『トイ・ストーリー』を手がけたチーフ・クリエイティブ・オフィサーのジョン・ラセター監督があらすじを聞き涙ぐんだエピソードを交えながら、彼がエモーショナルな部分を高く評価してくれたからこそ作品を作り上げることができたと語っていた。
この映画は3D作品としても上映され、「3Dには素晴らしい可能性があると思います」とプロデューサーのジョナス・リヴェラ。だがその一方で、「けれども我々は、3Dを新しい技術というより、物語を語る手段の1つだと考えました。2D(通常のアニメ)でも3Dでも、大事なのはストーリー。あまり仕掛けにこだわりすぎると、観客がついてこれませんから」と、内容ありきの姿勢を強調した。
この日は、ゲストにアニマル浜口・初枝夫妻も登場。映画のテーマでもある夫婦愛の文字が書かれたハチマキを頭に巻いた浜口は、映画を見て感動し、涙がこみ上げたことを熱く語り大絶賛。「カールじいさんと妻エリーの愛には、私たちは完全に負けました」と、爽やかに敗北宣言する一方で、1972年にアメリカに遠征に行ったときに初枝夫人を妻にしようと決心したことを明かした。さらにインディアナポリス、シカゴ、ハワイを舞台にした「世界を駆ける恋が始まった」と激白。初枝夫人がハワイに駆けつけ、「そこで夫婦愛が始まったからこそ、京子が生まれたんですよ」と満面の笑みで語り、初枝夫人を苦笑いさせていた。
『カールじいさんと空飛ぶ家』は、12月5日より全国公開される。
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