『タイタニック』から12年。ジェームズ・キャメロン監督が初めて手がける3D映画『アバター』の特別映像が、開催中の第22東京国際映画祭で上映され、鳩山由起夫内閣総理大臣と幸夫人をはじめ、映画祭のVIPたちが、迫力の3D映像を楽しんだ。
また、来日中のキャスト、サム・ワーシントン、シガーニー・ウィーヴァー、ゾーイ・サルダナとプロデューサーのジョン・ランドーが舞台挨拶に登壇し、映画をアピールした。
映画はまだ完成しておらず、監督はLAで仕上げの作業に追われているため、残念ながら映画祭には不参加。代わりにメッセージ映像が上映された。1997年の映画祭では『タイタニック』が世界初上映され、レオナルド・ディカプリオも来日、東京は熱狂に沸き立ったが、「『タイタニック』の熱狂を私は忘れません」と監督。今度も日本のファンを沸き立たせる作品を完成させる自信は十分なようで、「きっと驚きますよ」と請け合っていた。
本作は監督が構想14年、製作4年をかけて作り上げた作品だが、自らの世界観を映像化するために3D技術の開発まで手がけたという完璧主義も話題のひとつ。だが、『タイタニック』のプロデューサーでもあったランドーは、テクノロジーだけではなくキャラクターの素晴らしさを強調していた。
『スター・トレック』にも出演、本作ではヒロインを演じた若手女優サルダナは、日本語はあまり上手くないと照れながらも「今日ハ、ドウモアリガトウゴザイマス」と日本語で挨拶。一方、『ターミネーター4』で注目を集める期待の若手俳優ワーシントンは、故郷オーストラリアなまりで「グッダイ(Good day)」と挨拶した。続くウィーヴァーも日本語で挨拶。『エイリアン4』以来11年ぶりの来日だが、「コンバンワ。マタ日本に来レテ、ハッピーデス」と語りかけ、「ジム(キャメロン監督)はこの素晴らしい作品のために撮影技術を開発し、全てのクリーチャーや植物を作り上げました。彼はまるでお菓子屋の中の子どものよう」とそのこだわりと、子どものようなひたむきさを讃えていた。
『アバター』は12月18日より全国拡大公開される。
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