10月17日に開幕した第22回東京国際映画祭。そのオープニング作品として上映されたのが、世界中の海を撮影した神秘の映像満載のネイチャードキュメンタリー映画『オーシャンズ』だ。
上映に先立って行われたグリーンカーペット・セレモニーでは、ジャック・ペランとジャック・クルーゾーの両監督と、本作の日本語吹替版のナレーションを担当した宮沢りえらが、鳩山首相夫妻とともに登場。沿道からも大きな歓声が上がっていた。
続いて行われた舞台挨拶では、ジャック・ペラン監督が「東京国際映画祭のオープニングに選ばれて光栄です。私たちが描いた“海”に理解を示してくれたことに感謝します」と挨拶。また、4年の歳月を費やした本作で見せたかったのは、海の美しさだけではないと話し、「今、海は病気です。人間は海を汚し続けています。でも、まだ遅くありません。この映画の持つメッセージをもう1度受け止めて下さい」と地球環境保護を訴えかけていた。
一方、クロエのベージュのドレスにフレッドのアクセサリーで登場した宮沢は、「『オーシャンズ』はとても素晴らしい映画。私たちが住むこの星にはまだまだ未知の世界があるんだと思いましたし、ワクワクすると同時にこの素晴らしい海を失くしたくないと思いました」と語っていた。また、フランス語バージョンでは監督がナレーションを担当していることを明かし、「『このままでいいのでは』と思うくらい素晴らしく、プレッシャーを感じています」とも話していた。
なお、この日は鳩山首相夫妻も鑑賞。上映終了後には、ひと際大きな拍手を送っていた。『オーシャンズ』は2010年1月22日より公開となる。
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