『ライアーゲーム』初日舞台挨拶で、戸田恵梨香が人間の恐ろしさを痛感！

2010.03.07

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左から松山博昭監督、濱田マリ、田辺誠一、戸田恵梨香、松田翔太、吉瀬美智子、鈴木浩介

『ライアーゲームザ・ファイナルステージ』が3月6日に公開初日を迎え、戸田恵梨香、松田翔太、田辺誠一、吉瀬美智子、鈴木浩介、濱田マリと松山博昭監督が、TOHOシネマズ日劇3で舞台挨拶を行った。

欲にまみれたプレイヤーたちが、互いに騙し合いながら大金を奪い合う恐ろしい“ライアーゲーム”の様子を描いた本作。人気コミックをドラマ化し、それを映画化した話題作だ。

映画の上映後、興奮さめやらぬ会場に登場した登壇者たち。戸田は「“X”はあの人でした。事務局の正体はああいうことでした」と意味深な含み笑いを浮かべて挨拶していた。

劇中で戸田が演じるのは、ゲームに巻き込まれてしまったバカ正直な主人公。司会が「役の上とは言え、これほどバカバカと言われる役もなかったのでは？」と聞くと、元々は「バカ」というのは台本になかったと思うと告白。鈴木が扮する福永から初めて「バカ」と言われたときのことについて、戸田は「耳の鼓膜がやぶれるんじゃないかと思うような大きな声で『バカだよね！』と言われたときは、本当に衝撃的で……」と振り返っていた。

だが、ドラマ、映画と撮影が続いていくうちに「バカ」と言われることに慣れてしまったという戸田。「シックリくるというか……普通になっちゃったんですよね」と苦笑いしていた。

そんな主人公をサポートする、元天才詐欺師の秋山を演じたのは松田。頭の回転が速く上から目線の秋山だが、「（セリフを）言い終わった後は、本当に気持ちがいい（笑）」と爽快感を語った。だがその一方で、「台本をもらって本番を迎えるまでが本当にキツい」とも。セリフを覚えるよりも前に、まずは複雑なゲームのルールを把握し、台本上の矛盾点を修正したりなど、様々な苦労があることを打ち明けた。さらに、「ずっと秋山を演じていると、私生活で友だちに電話しても、『おまえさぁ』と言ってしまう。『おまえ』が染み込んできちゃって、マズいですよね（笑）」と、撮影中は私生活でも、つい上から目線になってしまうことを嘆いていた。

この日は、観客たちにライアーゲームをしてもらうという演出も。信じ合う心を問う“エデンの園ゲーム”に挑戦した観客たちだったが、3人の裏切り者が出てしまったため、特別ボーナスは受け取ることができず、場内にはあきらめのどよめきが広がっていた。

最後の挨拶で戸田は、このゲームについて触れ「人間って恐ろしいな、と改めて実感しました」と苦笑いしてから、「『ライアーゲーム』は、こういう悔しさや感動を与えてくれる素晴らしい作品です。何かが心の中に残ってくれれば嬉しい」と話していた。