パラリンピック代表選手が『時をかける少女』上映会に登壇

北京パラリンピック女子車椅子バスケットボール日本代表の網本麻里さん
北京パラリンピック女子車椅子バスケットボール日本代表の網本麻里さん
北京パラリンピック女子車椅子バスケットボール日本代表の網本麻里さん
ロンドンパラリンピック陸上競技日本代表強化指定選手の鳥越玲那さん
鳥越玲那さんの盲導犬

3月8日、新宿ピカデリーで、『時をかける少女』の音声ガイダンス付きの上映会が開催され、谷口正晃監督のほか、ロンドンパラリンピック陸上競技の日本代表強化指定選手の鳥越玲那さん、北京パラリンピック女子車椅子バスケットボール日本代表の網本麻里さんらが登壇した。

ハンディキャップの有無にかかわらず、皆が自然に、自由に混ざり合える社会を、ファッションとデザインの力で実現するために活動するネクスタイド・エヴォリューションと、丸井グループ、J-WAVEの協力を得て実現した今回の上映会。視覚に障害のある鳥越さんは、「日々の暮らしで人の助けを借りることがたくさんあり、色々と迷惑もかけてきました。でも、今は助けを借りるということは、その分、感謝する機会が人より多いんだと考えるようになりました。幸運なことだと思います」。網本さんは、「足に障害をもっていたことで、小学生のときには『なんで私を生んだの?』『なんで私は生まれてきたんだろう?』と思っていましたが、障害があるからこそ、色々な経験ができたし、自分の右足はチャームポイントなんだと感謝しています」と語った。

音声ガイダンス付き上映については、「原作や1983年版の映画を知らなかったのですが、切ない終わりに感動しました。前に進まないといけないという気持ちにもなりました」と網本さん。鳥越さんは「情景から表情まで、すべて伝わってきて感動しました」と感想を述べていた。また、谷口監督も「今日はせっかくなので、私も目を閉じて音声ガイダンスを聞いていたのですが、『見事だな〜』と感心しました。淡泊ではなく、抑揚があり、その場面で一番大切なものがしっかりと伝わってきました。また、ラストシーンに『誰かの目線を感じながら……』というナレーションがあったのですが、このセリフは、私が現場で(主演の)仲里依紗さんに伝えた言葉だったので、とても驚きました」と語っていた。

『時をかける少女』は3月13日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。

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