ジブリの宮崎駿も興味津々、筆ペンアニメCMが3月20日よりオンエア!

「コニャラ」と日清製粉の新CMの子猫キャラの名前を発表するスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー
「コニャラ」と日清製粉の新CMの子猫キャラの名前を発表するスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー
「コニャラ」と日清製粉の新CMの子猫キャラの名前を発表するスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサー
新CMのキャラクターとなった「コニャラ」。名前は日清製粉が粉を扱うことに由来する
(C) 2010 Studio Ghibli
コニャラと名前を書く前の色紙を手にする鈴木敏夫
鈴木敏夫(左)と宮内泰高(右)。鈴木は「僕は徳間書店出身で、そこにジブリを作った徳間康快という社長がいたが、徳間社長と宮内副社長がそっくりでビックリした」と初対面の印象を語り、笑い合う2人
写真左から稲垣泉、鈴木敏夫、宮内泰高

1900年に誕生。今年、創業110周年を迎えた日清製粉グループが、記念テレビCMをスタジオジブリに依頼。完成したCMの発表会が3月19日に帝国ホテルで行われ、同社の宮内泰高(代表取締役副社長)と稲垣泉(上席執行役員総務本部広報部長)、スタジオジブリ代表取締役プロデューサーの鈴木敏夫が登壇した。

このCMは、ジブリの鈴木プロデューサーが描いた子猫の絵を、宮崎駿監督の息子で『ゲド戦記』監督の宮崎吾朗が画コンテに起こし、さらに『崖の上のポニョ』作画監督の近藤勝也が作画を担当するという豪華リレーで仕上がった。子猫がチョウチョと戯れていると、麦わら帽子が降ってきて……という様子がユーモラスに描かれている。

子猫の原画を描いた鈴木は、「アニメ会社にいるくらいだから、絵は好きだと思われるかもしれないが、確かに僕も子どもの頃から絵が好きでした。でも、宮崎駿と出会って描くのを止めた。理由は僕よりうまいから。うまい人の前で絵を描くのは、結構勇気がいるわけで、絵の代わりに字を書くようにしたんです。それが、3〜4年前に思いつきで筆を使って字を書いてみたら楽しくて」。

その鈴木が、あるとき、ふと、筆で描いたのがCMに登場する子猫の絵だ。「正直言いますけど、2度と描けません(笑)、自分でもいいなと思っていたらアシスタントにも誉められた」と話す鈴木は、宮崎からも「今まで鈴木さんが描いたなかで1番いいよと言われた」と少々照れながら明かす。

そうした経緯から、今回のCMで使用する絵はすべて、筆で描かれることに。鈴木はこのチャレンジを、「たとえ30秒でも、全部筆ペンで作ったことはすごく大きい挑戦だった」と振り返る。そして、この製作作業に1番最後まで関心を示していたのが宮崎だった。「絵を描いているところに宮崎が、毎日のように寄ってきては、無理難題も含めアドバイスをしていく。要するに気になるんですよね。自分もやったことがないから」。

その後、会場では子猫の名前発表も行われた。子猫の絵入り色紙を手にした鈴木は、その場でサラサラと描き込む。完成した色紙には「コニャラ」と書かれており、名付けを一任されたという鈴木は「日清製粉さんと言えば粉」と名前の由来を説明していた。

日清製粉の新CMは3月20日よりオンエアされる。

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