卒業式の季節である3月25日、東京厚生年金会館にて映画『ソラニン』主催の、卒業生に贈るプレミア試写会が開かれ、宮崎あおい、高良健吾、桐谷健太、近藤洋一(サンボマスター)、アジアン・カンフー・ジェネレーション、三木孝弘監督が登壇。舞台挨拶を行った。
登壇ゲストを呼ぶ前に司会の伊藤さとりが、本年3月31日をもって閉館となる東京厚生年金会館について、「こちらでの試写会は、今までいろいろとやってきたのですが、もしかしたら、これが最後になるかも知れませんね」と話し、卒業シーズンとかぶらせる。そうしたなかゲストは、来場している卒業生に向けて、自身の卒業にまつわるエピソードを披露した。
「つい最近、一歩を踏み出したような気がしていて」と切り出したのは宮崎。去年24歳になったそうで、それまでほとんど悩んだことがなかったが、最近悩みはじめたと語り「でも、悩むということはすごい大好きな証拠。仕事で悩むときも、仕事が大好きだから、悩んでいるんだろうなって思う。これを上手に乗り越えていきたい」と話した。また「最近、ウクレレを始めました」と会場に報告。「それが新しい第一歩です」と語っていた。
熊本の高校に通っていたという高良は「卒業式の日にCM出演が決まっていた。でも、どうしても高校の卒業式に出たくて、その仕事を断った。それは役者になると決めたことからみるとダメな選択だったかも知れない。でも、高校の卒業式は人生に1回と考えれば、後悔はしていません」と話していた。
また、桐谷は「もう決して戻ることのない20代を卒業しました。三十路です」と挨拶。会場から大きな拍手を受けると「でも、ここからがはじまりです。世界に出ます。絶対に見ててください」と意気込みを語った。
この日は、会場に来ている卒業生のなかから、三木監督がくじを引き、選ばれた1名に特別な卒業証書と、劇中で使われたのと同じフェンダー社のムスタングというギターが贈られるイベントも用意されていた。
当選した女子高生は感激しながら登壇。「今までの人生で1番嬉しい」と話すと、宮崎からは「私と高良君も同じギターを持っているのでお揃いですね」と声をかけられていた。一方、高良は、今までの人生で1番嬉しいと話した彼女に対し「もっと人生で楽しいこと、嬉しいことが増えるといいですね」とエールを送っていた。
映画『ソラニン』は4月3日より新宿ピカデリーほかにて全国公開される。
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