60年間やってきて、こんなすごいシナリオは初めてと仲代達矢、『春との旅』で語る

写真左から、仲代達矢、薬師寺最高管主である山田法胤氏、小林政広監督
写真左から、仲代達矢、薬師寺最高管主である山田法胤氏、小林政広監督

奈良平城京遷都1300年を記念し、映画『春との旅』の小林政広監督と主演の仲代達矢が4月15日に世界遺産の薬師寺を訪問、映画では初となる奉納式を国宝・薬師三尊像が祀られている金堂にて執り行った。

[動画]仲代達矢、徳永えり、小林政広監督ほか/『春との旅』 完成報告会見

今回のイベントは、ファンや関係者に感謝の意を伝えるため、“どう生きるか”を問いかけるこの映画を携え、“どう生きるか”の問いに答えてきた世界遺産・薬師寺を訪問したというもの。足を悪くした老漁師(仲代)と、そんな祖父を健気に支える孫娘(徳永えり)が、疎遠となった親類縁者を訪ね歩いて、老人の“人生の終着点”を探す旅物語である本作のイベントが、シルクロードの東の終着点とも言える奈良で行われたことには、深い意味があるという。

このシナリオを初めて読んだ時にショックを感じたという仲代は「今まま60年間映画をやってきて、こんなすごいシナリオに出会ったのは初めて」と本作を絶賛。映画は「なんといってもシナリオが一番、悪いシナリオで良い映画は絶対できないので、20代はいろいろな監督に使っていただきましたが、晩年を迎えた老俳優にとっては小林監督とこの作品で出逢ったことは非常に嬉しく思っております」と集まった記者を前に話していた。

また、小林監督は、「公開まで1か月ですが、(今回のイベントが)何かいいきっかけで今日から心を引き締めて、1人でも多くの人に見てもらえるような状況になったと思います。どうぞよろしくお願い致します」と宣伝への協力を求めていた。

『春との旅』は5月22日より新宿バルト9ほかにて全国公開される。

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『春との旅』作品紹介