1996年公開の『トイ・ストーリー』、99年公開の『トイ・ストーリー2』と、2作品が作られてきたこのシリーズ。その続編にあたる『トイ・ストーリー3』が、今夏、劇場公開される。これに合わせて4月25日に恵比寿スタジオ・エコーで声優発表会が開かれ、ウッディの声役の唐沢寿明とバズ・ライトイヤーの声役の所ジョージが登場し、トークを繰り広げた。
[動画]『トイ・ストーリー3』声優発表会/唐沢寿明、所ジョージ
2人が揃うのは1996年1月に同スタジオで行われた声優発表会以来、14年ぶりのこと。14年間、ずっと会わなかったのかと聞かれた所は「仕事の分野が違うからじゃないですか? 何もお互いに避けていたわけじゃない」と笑いながら答えると、唐沢も「そうですよね」と笑顔で応じていた。
また、『トイ・ストーリー』はどんな存在かについて唐沢は「すごく好きで、思い入れが深い作品。ストーリーも面白いし、できればバズ・ライトイヤーをやりたいくらい」と、ウッディが聞いたら悲しむ発言を。所に「こっちをやりたいですか?」と問われると、「カッコイイじゃないですか」と唐沢は答えていた。
さらに唐沢は、演じたキャラクターとの共通点について所から「顔は似てるけどね」と指摘されると、「似てませんよ!」と真っ向から否定。だが、所に「自分ではなかなかわからないの。相当似てると思いますよ」とだめ押しされると、「どうですかね」と納得したのか、「ただ、僕はこういう人だと思います。(バズを指して)こういう風になりたくてもなれない」と話していた。
ウッディのキャラクターについても「見た目であんまり魅力的なところがないんですよ、ウッディって(笑)。なんかフニャフニャしてるし」と言いながらも、そのフニャフニャゆえの走り方が好きなようで、「僕が好きなのはウッディが走っていく姿。カクカクしながら走っていくじゃないですか(笑)。自分じゃなくて、周りのことをいつも思っているようなところがすごくいいかな」と、何だかんだと言いつつ、長年慣れ親しんだウッディに愛着があることを伺わせていた。
この日は、一般応募で選ばれた日本語版のほかの声優も登場。1つのサヤに3粒仲良く収まって、見た目はキュートな幼児向けのオモチャ「お豆3兄妹」の、3人のうちの1人に選ばれた5歳の大谷咲葵(おおたに・さき)は、『トイ・ストーリー』で誰が好きと聞かれると、か細い声で「お豆3兄妹」と自分たちが演じるキャラの名を上げ、笑いを誘っていた。
最後に唐沢と所からのメッセージ。唐沢は「本当に感動する素晴らしい作品。絶対に見てください。面白いと思います」と話すと、所も「『1』と『2』も面白いけど、それ以上に面白い。だから、『1』と『2』を面白いと思った人は見ないとダメだと思います」と『トイ・ストーリー3』をアピール。さらに所は、「これ7月公開ですよね」と確認すると、「6月には『アウトレイジ』が公開になりますので、ぜひ、そちらも」と北野武監督最新作もアピールし、「一応、言っておかないとね」と気配り上手な一面も垣間見せていた。
『トイ・ストーリー3』は7月10日より全国公開される。
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