6月19日に封切られた3D映画『FURUSATO 〜宇宙からみた世界遺産』。その公開に合わせて、構成を担当した小山薫堂が作品に込めた思いを語った。
『FURUSATO 〜宇宙からみた世界遺産』予告編
『FURUSATO 〜宇宙からみた世界遺産』作品紹介
同作は、地球観測衛星「だいち」がとらえた地上700kmからの映像と、地上で捉えた実写3D映像。この2つの視点で、ニュージーランド、エジプト、日本の3か国にある自然・文化遺産を舞台に、その地に暮らす子どもたちの姿を描いたネイチャーファンタジー。オリジナルストーリーを通して世界遺産の魅力が綴られていく。
この作品に込めた思いについて小山は「人間の存在のちっぽけさ」を挙げ、「地球の中の“点”でしかない自分の悩みなんて世の中や歴史の時間軸で考えたらなんでもないんだなと思うと楽になる」と話すと、一方で「そんな人間が作り上げたピラミッドの様な文化遺産もある。文化遺産を見ると人間って、すごく素晴らしい能力を秘めているんだなと思う」と、ちっぽけでありながらも、壮大な仕事もできるところが魅力であることを話していた。
また、「地球という星にみんなが生きているという、国境を越えた連帯感」の大切さにも言及した小山は、「いっそ宇宙人が攻めてきたらいい。そうしたら自分たちが争っている場合じゃないと地球が1つになれる。2000年に1度くらい、宇宙人が攻めてきて、地球人が結束して知恵を出しあい、1つにまとまる。それが“FURUSATO”地球が1つになるきっかけになるんじゃないかな」と、そんな平和に関するアイデアを、冗談めかして語っていた。
『FURUSATO 〜宇宙からみた世界遺産』はワーナー・マイカル・シネマズ板橋ほか全国3D映画館にて公開中だ。
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