和気あいあいの小栗組で仲間はずれは誰？『シュアリー・サムデイ』舞台挨拶

2010.06.25

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小栗旬が初監督に挑んだことでも話題の青春映画『シュアリー・サムデイ』。この映画の完成披露舞台挨拶が6月24日に新宿ピカデリーで行われ、小栗のほか、キャストの小出恵介、勝地涼、鈴木亮平、ムロツヨシ、綾野剛、小西真奈美が登壇した。

［動画]『シュアリー・サムデイ』完成披露舞台挨拶

小出は「ゆうばり国際映画祭での上映はあったのですが、東京でお客様の前での上映は初めてだったのでドキドキしています。上映後ということで、どういう感想をお持ちか気になります。どうでしたか？」と客席に尋ね、温かな拍手を受けていた。

勝地は「僕はこの映画と関わったことで、後ろ向きになりそうなときも、この作品を思い出し、前向きにいきたいなと思いました。みなさんにも、そういったメッセージが届いていると嬉しいです」と挨拶。

監督初挑戦の小栗は「みなさんこんばんは、小栗旬です。ちょっとやばいですね。初めて実感しちゃったなって感じになってきて、いやあ、弱ったですね、本当に……」と話しながら感極まってきた様子。これに客席から自然と拍手が起こり、壇上のムロからも「監督、ちょっと（ウルウル）来てます？」と突っ込まれ、小栗は照れたような表情を浮かべていた。

そのムロは、今回の撮影で辛かったことを聞かれ、小栗監督とのあるエピソードを語ってくれた。「僕は（みんなと一緒でなく）1人のシーンが幾つかあって。そのシーンを撮影していると、合間合間に監督が近づいて来るんです。何か細かい演出でもあるのかと思っていると『いやあ、ムロちゃん、聞いてよ。4人のシーン、すげえいいんだよ。並びもすごくてさ。俺、あの4人をキャスティングした時点で勝ちだなって思ったね』と（4人のシーンの自慢話）。アレッ？　監督、僕、今、これから1人のシーンを撮影するんですけどと思って」とムロは、小栗監督の無邪気な喜びように、一抹の哀しさを感じた様子。

すると司会が「でも、小栗監督、ムロさんのシーンも最高でしたよね」と助け船を出し、小栗も「はい、素晴らしかったです」とフォローしていた。

一方、同じく辛かったことについて聞かれた小西は、「辛かったことはなかったけれど、自分なりに頑張ったことがある」と話し始めた。実は小西は人見知りだそうで、「大体、仲良くなる頃には撮影が終わるパターンが多い」と言う。だが今回は、顔合わせのときから、みんなに話しかける努力を続けたそうで、「その甲斐あって、現場の待ち時間に、夏歌メドレーといって、夏歌をみんなが歌っていく遊びが流行ったんです。そこにポンと入れてもらったときは、仲間になれたと思って、すごく嬉しかったですね」と笑顔を見せていた。

と、これを隣で聞いていたムロがひと言、「僕、その遊びやってない……」。その寂しそうなつぶやきに、場内は大爆笑。司会が心配すると、ムロは「全然大丈夫です。今、初耳だったからちょっと」と言いつつ、「へえ〜、夏歌メドレーとかやったんだ……。どんな歌を歌ったんだろう？」といじけつつ質問。小西が優しく「“なつ”がつけばいいんですよね、歌のなかに」と答えると、「そういうルールなんだ。タイトルじゃなくて、歌詞だけに“なつ”が入ればいい。すごい曖昧なルールだね」と、いじけモードを全開にしていた。

『シュアリー・サムデイ』は7月17日より全国公開となる。