7月17日から公開されるスタジオジブリの新作アニメーション『借りぐらしのアリエッティ』。これまで数々のジブリ作品を手がけてきた宮崎駿監督が企画・脚本を手がけ、37歳の米林宏昌が監督した「魔法の力をもたない」ファンタジーで、人間の家の床下に暮らす小人たちと、人間の少年との交流が描かれていく。
この映画のヒット祈願イベントが、7月1日に港区芝公園の大本山増上寺で行われ、ジブリの鈴木敏夫プロデューサーと米林宏昌監督、声優をつとめた志田未来と神木隆之介、主題歌を歌うフランス人の音楽家セシル・コルベルの5人が出席した。
本堂で行われた祈願式。読経、焼香の後に小人の主人公アリエッティの声を担当した志田と、主人公に恋心を抱く人間の少年の声を担当した神木が、僧侶からお札を授与された。そして、コルベルがハープの弾き語りで楽曲を奉納。厳かな雰囲気のなか、式は終了した。
その後は屋外に場所を移し、囲み取材。今回、宮崎監督は制作にはほとんど関わらなかったそうだが、鈴木プロデューサーは、宮崎監督が「最初に見たとき、俺、泣いちゃった。でも、俺、頑張る。(米林監督に)負けないように頑張る」と話していたと明かした。
一方、大先輩の宮崎監督からライバル視されてしまった米林監督は、初めての体験で戸惑いも多かったが、みんなに支えられて頑張れたと、照れたような笑顔を浮かべていた。
この日は七夕が近いとあって、願い事をしたためた短冊を笹に飾った出席者たち。志田は「アリエッティのように、常に笑顔でいれますように」、神木は「観てくださった方が、いっぱい幸せになりますように…」、監督は「『借りぐらしのアリエッティ』がヒットしますように」と書いていた。また「さよならだけが人生だ」と書いた鈴木プロデューサーは、その理由について「この映画はちょっと切ない。そこからもう一度人生がはじまるので、(みんなに)勇気を与えたい」と説明していた。
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