7月15日に東京国際ファーラムで行われた『インセプション』の試写会に、キャストの渡辺謙がサプライズで登場。舞台挨拶を行い、集まった5000人の観客を大喜びさせていた。
この日は、アメリカでのプレミアを終え、急きょ駆けつけた渡辺。司会から、先ほど成田に到着したばかりと紹介されると、「良かったです。間に合って」と挨拶。「1週間くらい前からロンドン、パリ、そして昨日の13日にL.A.でプレミアをやって戻って参りました」と帰国報告をしていた。
共演のレオナルド・ディカプリオが「彼は日本で国宝となるべき」と称賛したことに関して聞かれると、「レオがそういう風に言ってくれたのは本当にありがたいし、嬉しいこと」と素直に感謝の意を表した。その一方で、本作について「次のハリウッドを担う素晴らしい若手俳優たちが結集した映画。マリオン・コティヤールもオスカーを1回獲ってますし、エレン・ペイジもノミネートされています」と、共演者1人ひとりの名前を挙げながら褒め称えていた。
さらに、『バットマンビギンズ』に続き、今回が2度目の仕事となる監督のクリストファー・ノーランについても、「とにかくノーランのイマジネーションやアイデアは想像を絶するものがある。僕は30年近く映画やテレビ、舞台の仕事をさせていただいているが、(ノーランの現場は)毎回セットに入る度に驚かされる」と絶賛。そのノーランと「『メメント』の頃から一緒にやっているスタッフが、ノーランの手となり足となり、頭脳の代わりとなって作った」と、スタッフの素晴らしさにも敬意を表していた。
また、予告編にも収録されている、無重力状態のなか、人が浮いている映像の撮影方法にも触れ、「そのためにロンドンに巨大セットを幾つも立てた。1つのシーンを撮るためだけにね。要はグリーンスクリーンをを使ってCGでパパッとやってしまう発想がない。(なので)基本的に僕らのまわりにあるものはすべて存在していました」と、通常の映画ならCGで処理するようなシーンにさえ、こだわりを持ちながら作り上げていったことを明かしていた。
『インセプション』は7月23日より丸の内ピカデリーほかにて全国公開。17、18、19日には先行上映も行われるという。
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