母ひとり、娘ひとりの仲の良い親子。だが、母が突然15歳も年下の青年と結婚すると言い出したことから展開する物語を描いた『オカンの嫁入り』。その完成披露記者会見が、7月28日に明治記念館で行われ、母娘を演じた大竹しのぶと宮崎あおいをはじめ、桐谷健太、國村隼、絵沢萌子、呉美保(お・みぽ)監督が出席した。
嫁入りをテーマにした作品ということで、会場は結婚披露宴風のしつらえ。そんななか、國村と監督以外の登壇者は着物姿で登場し、披露宴気分を盛り上げていた
宮崎と大竹は、今回が初共演。その感想について宮崎は「しのぶさんを見ていて勉強になることがたくさんあったし、そばにいられて幸せだな、と。キュートな方なので、お話をしているだけでも楽しかった」とその人柄を称えると、隣の大竹も「本当に楽しかった」と笑顔で撮影を振り返っていた。
また、15歳年上の女性と結婚することになる青年を演じた桐谷は「年齢差はあるけれど、大竹さんが恋人役で、全然違和感はなかった」とキッパリ。実際は、大竹とは23歳の年齢差があるが「お会いする前から大好きでしたし、共演していてもっと好きになった」と惚れ込んだ様子。そして、骨の髄まで抱きしめ、愛し愛されることが重要だと、どこから役作りでどこから本音なのか分からない調子で力説していた。
そんな桐谷だが、なんと恋愛にまつわる役柄を演じるのは今回が初めてだそうで「初の相手が大竹さんということで、幸せな奴だなって思ってます」と自身の幸運にニンマリ。だが大竹は「それにはこれっぽっちも応えられません(笑)」と、その愛を拒否する姿勢を見せ、記者たちを笑わせていた。
それにもヘコたれず「本当にチャーミングで」と大竹を褒め称える桐谷は、「好きになるのに理由はない」とラブコールしきり。だが大竹は「好きになるのに理由はないし、嫌いになるのにも理由はない(笑)」と巧みに交わしていた。
さらに、この作品をどんな人に見てもらいたいかと聞かれた桐谷は、生きとし生けるものすべてに見てもらいたいと熱く語っていたが、なかなか終わらないコメントに、大竹から「ちょっと長いかも(笑)」と突っ込まれていた。
一方、宮崎は、同じ質問に、「お母さんとの関係に悩んでいる同世代の子が回りにいるのですが、この映画をすすめたい」とコメント。「お母さんと一緒にいられる時間は、実はすごく短いので(映画を通じて)その大切さを感じてもらえるのでは」と続けた。
会見の最後には、ウェディングケーキを模した大きなケーキが登場。みんなで披露宴のようにケーキ入刀をし、映画のヒットを祈願していた。
『オカンの嫁入り』は9月4日より、角川シネマ新宿ほかにて全国公開される。
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