1984年製作の大ヒット映画『ベスト・キッド』。これをリメイクした同名作の記者会見が、8月5日、ザ・リッツ・カールトン東京で行われ、キャストのジェイデン・スミスとジャッキー・チェン、プロデューサーのジェイダ・ピンケット&ウィル・スミス夫妻が出席した。
[動画]『ベスト・キッド』ジャパンプレミア/ジェイデン・スミス、ジャッキー・チェンほか
『ベスト・キッド』作品紹介
母親の転勤で中国に移り住んだ12歳の少年。2年前に父親を亡くした彼が転校先でいじめられながらも、カンフーの達人と出会い、心身共に成長していく姿を描いた作品。
主人公の少年を演じたジェイデンは、ジェイダ・ピンケットとウィルの息子で、現在12歳。挨拶しようとした彼をウィルが声援を送って励ますと、照れくさそうに「お父さんありがとう」と言ってから、「一生懸命作った作品なので、ぜひ楽しんでほしい」とアピールしていた。
一方、主人公の師となるカンフーの達人を演じたジャッキーは、役をオファーされたときの感想について聞かれ、「ウィルから電話があったのですが、僕も年をとったな、と思いました」と苦笑い。いつもはアクションシーンを自ら一生懸命こなしているジャッキーだが、今回はジェイデンにあれこれ指示するだけという設定なので「師匠役はラクでいいなぁと思いました(笑)」と味をしめた様子だった。
中盤、ジェイデンと中国人のクラスメートとのキスシーンがあるが、両親からのアドバイスはあったのかという質問にウィルは「口を開けるなとアドバイスした」と回答。「映画のスクリーンは大きいので、口を開けると、キスというよりもクジラみたいに相手を飲み込んでしまう感じに見えてしまうから」と説明し、「これからも気をつけるように」と息子に再度の忠告。ジェイデンは父のアドバイスに、クールな表情で「サンクス」と一言。するとジャッキーは「とにかく近づけばいいんだ、ジッとしてろと言ったんだけど、なかなかうまくいかなくて……」と、キスシーンの撮影秘話を暴露していた。
スミス一家の楽しいやりとりに場内は笑いの連続だったが、「ジャッキーから見たスミス夫妻の関係は?」という質問にジャッキーは、「ウィルがリーダーのように見えるけど、ジェイダを頼りにしている」と、妻主導の夫婦関係であることを明かした。また、「お父さんのプロデューサーぶり」について聞かれたジェイデンは、「家族がプロデューサーとして現場にいるのは格好いいけど、ときどき『宿題はやった?』と言われるのがイヤだった」と苦い顔。するとウィルは「息子は努力家だし可能性を秘めているので、ついつい頑張らそうとしてしまう」と言い訳していた。
3歳の頃から空手を習っているそうで、劇中でもカンフーを見事にこなしているジェイデン。ハイキックのシーンも印象的だが、そのために必要な股割りは「1ヵ月でできるようになった」と涼しい顔で語ったジェイデン。だが実はかなりの努力をしたようで、ジェイダ・ピンケットが「大変な努力を重ねていた」と明かすと、ウィルも「涙を流しながら練習する姿を見て、彼の決意を感じた」と我が子の頑張りに感動した様子だった。
世界中でヒット中の本作だが、続編について聞かれると、「実はもうすでに話し始めています」とウィル。オリジナルに敬意を払いつつ、そこにどう新しいエッセンスを加えるかが大事だと話すと、ジェイダ・ピンケットも大きくうなずいていた。
『ベスト・キッド』は、8月7日から先行公開となり、14日より全国公開される。
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