岡田将生と蒼井優が主演する時代劇ラブストーリー『雷桜』の完成披露試写会が、8月31日にTOHOシネマズ 六本木ヒルズで開催され、岡田と蒼井、そして柄本明、廣木隆一監督が舞台挨拶を行った。
撮影前には乗馬や所作、殺陣などのハードなトレーニングを3ヵ月行い、撮影に2ヵ月かけたという本作。岡田が「現場では初日から廣木監督に調教され、2ヵ月間しごかれました」と語ると、「え!? そんなにしごいてない」と驚いた様子の廣木監督。「将生が自由に演技してますよね」と同意を求めるも、蒼井も「私もいろんな監督とやらせていただいたのですが、初めて演出を調教だと思いました」と岡田に同調していた。
さらに司会が調教についての説明を求めると、「言葉に出さないプレッシャーというか……」と岡田。「演じやすい環境を作っているのだからお前らちゃんとやれよ」という無言の圧力を感じていた日々を振り返った。すると蒼井も「でしたよね〜」とうなずき、「毎回、撮影が終わって、ロケバスのなかで2人とも落ち込んで励まし合いながらホテルに帰っていました」と語った。これに監督が反論、「調教とかウソ(笑)。毎日、2人を受け止めるだけで大変でした」と、自らもプレッシャーを感じていたことを強調した。
トレーニング期間を通じて仲間意識が深まったという岡田と蒼井。蒼井は、痛みや辛さを共有したからこそ、互いに自然体で撮影に臨むことができたと語った。そんな2人に司会がキスシーンについて聞くと、「僕、朝ご飯がだいたい納豆で」と語り始めた岡田。キスシーンの前でも納豆を平気で食べてしまえるほどに気楽な関係だったと力説。歯磨きはしていると言いつつも「ネバネバ感は多少あるかもしれません」と純愛映画にそぐわない話を続け、笑いを誘っていた。また蒼井も「ヘンな気を使わなくて良かった」と振り返り、だからこそ芝居に集中できたと話していた。
最後の挨拶では「『雷桜』が、人を思う気持ちについてもう一度考えるきっかけになれば」と蒼井。岡田は「きれいなラブストーリーです。恋人や友人と見ていただければ幸いです」とアピールしていた。
『雷桜』は10月22日より公開される。
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