これまでにないアプローチで描かれる映画『源氏物語』。先日、生田斗真が光源氏役に抜擢され話題を呼んだが、そのキャスト第2弾を配給元の東宝が発表した。
原作は?山由紀子の「源氏物語 悲しみの皇子」で、<物語のなかの光源氏の世界>と<物語を書いた紫式部の世界>が交差するなかを、陰陽師・安倍清明が行き来するという内容。
このなかで、「源氏物語」の作者・紫式部を演じるのは中谷美紀。時空を越えて怨霊と闘う陰陽師・安倍晴明役を窪塚洋介が、紫式部に「源氏物語」を書かせた人物であり、位人臣(くらいじんしん)を極める藤原道長を東山紀之が演じる。
監督は『愛の流刑地』の鶴橋康夫。9月20日にクランクインし、年内にクランクアップ予定。岩手や京都を中心に撮影を行うという。
中谷は今回のキャスティングについて「千年の時を経て今も尚語り継がれる物語を綴った紫式部が、長い髪と重い装束の内側に隠した修羅を演じることは、光栄であると同時に恐ろしくもありますが、鶴橋監督を信じてついていきます」とコメント。
一方、清明神社や京都嵐山をめぐり役作りを準備中の窪塚からは「みんなが見たことのない、安倍晴明を御覧に入れます。京都/嵐山なう」というコメントが寄せられた。
また、1991年〜92年にかけてのドラマ『源氏物語 上の巻・下の巻』で光源氏を演じた東山は「人生で二度も同じ文学作品に携われるなんて大変光栄です。“藤原道長”を演じることをとても楽しみにしています」と喜びを語り「斗真には負けないぞ!(笑)」と事務所の後輩へのライバル心ものぞかせた。
『源氏物語』は2011年に完成予定。
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