アイルトン・セナの雄姿を描いた映画のプレミアが鈴鹿サーキットで開催！

2010.10.08

その他の写真はこちら（2）

史上最速のF1ドライバーとして、今なお世界中のファンを魅了してやまないアイルトン・セナ。彼の生誕50年を記念して製作された、セナ初のオフィシャル・ドキュメンタリー映画『アイルトン・セナ〜音速の彼方へ』のジャパンプレミアが、10月7日に鈴鹿サーキットで行われ、F1で活躍し今シーズンはインディーカーシリーズに参戦している佐藤琢磨が特別ゲストとして登壇した。

［動画］『アイルトン・セナ〜音速の彼方へ』予告編
 『アイルトン・セナ〜音速の彼方へ』作品紹介

鈴鹿は、セナが生涯獲得した3度のワールドチャンピオン全ての決定の地であり、数々の記憶に残る名勝負を繰り広げたサーキット。この日、鈴鹿サーキットに入場した先着10,000名のなかから、抽選で500名が参加できる高倍率のプレミアイベントということで、サーキット内では抽選券を求めるファンが朝から殺到。本編上映が始まると、聖地・鈴鹿サーキットの夜空に甦ったセナの雄姿に様々な思い出を重ね合わせたのか、涙を流す観客も多く見受けられた。

本編上映前に行われた舞台挨拶では佐藤が登壇。「87年の鈴鹿サーキット、僕は当時10歳で初めてのサーキット、初めてのF1観戦をした。キャメルカラーのロータス・ホンダに乗ったセナを応援していたけど、当時はセナのチームメイトの中嶋悟さんなど注目のドライバーがたくさんいた。でも、最終コーナーに入るごとに順位を上げてくるセナの圧倒的な走りを目の当たりにして、セナしか目に入らなかった。あの時、重低音のターボエンジン音、金属音を耳ではなく全身で感じた。あの2時間で僕はすっかりセナの虜になったし、あの日の彼の走りが、今でも焼き付いている」と振り返り、そのときの感激がレーサーを志した原点であることを語っていた。

また、セナがこれほどまでに人を惹きつける理由を尋ねられると「絶対的な走りへのこだわりと圧倒的なスピード」を挙げ、「人間としても魅力的で、少しでもチャンスがあったらリスクがあっても向かっていく姿勢を尊敬している。直接会ったことはないけど、自分の人生を変えた人だから本当に会ってみたかった」と今は亡きセナへ思いをはせていた。

『アイルトン・セナ〜音速の彼方へ』は、セナの遺志を受け継いだアイルトン・セナ財団と、フォーミュラ―・ワン・アドミニストレーションの全面協力のもと、初のオフィシャル・ドキュメンタリー映画として作られた作品。華々しい経歴と、彼の栄光の影でチームメイト、アラン・プロストとの確執やFISA会長の政治的圧力に苦悩する日々が描かれており、10月8日よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほかにて全国公開となる。