鬼才・冨永昌敬(まさのり)監督の最新作『乱暴と待機』が10月9日に封切られ、テアトル新宿で初日舞台挨拶が行われた。
気鋭の演出家兼作家・本谷有希子の原作を映画化した作品で、兄妹でもないのに狭い部屋で共に暮らす“のぞく男”と“のぞかせる女”、そして2人に巻き込まれていく夫婦の、淫靡で滑稽な姿を描き出す。
この日登壇したのは“のぞかせる女”を演じた美波、夫婦を演じた小池栄子と山田孝之、そして冨永監督の4人。あいにくの雨模様だったが立ち見も出る盛況ぶりで、冨永監督は「ジンクスがありまして、自分の映画の公開初日は毎回、雨が降るんです」と明かしてから、「昨日まで晴れていたので今回は大丈夫じゃないかと思ったのですが、今回も……」と苦笑い。雨にも関わらず足を運んでくれた観客たちに感謝していた。
そんななか、突如、メインキャストの浅野忠信が登場。スケジュールの都合で登壇できないはずだったのだが、新作の撮影をしていたアメリカから急きょ帰国し、駆けつけたという。登壇者も観客もこのサプライズに驚き、小池は「すっごい嬉しいです。なんか、芸能人に会ったみたいな感動です(笑)」。浅野は「思った以上に素晴らしい反応で嬉しいです」と満面の笑みを浮かべていた。
屋根裏から美波のことを“のぞく男”を演じた浅野は、撮影中は屋根裏で1人待機していたのでいつもスタッフに忘れられてしまったと苦笑い。また、撮影中は孤独だったという小池は「結構、正論を吐いている役なんですけど、周りの3人(浅野、美波、山田の役)が変わり者すぎて響かない」と、孤独の理由を説明。「美波ちゃんファンから嫌われるくらい、自転車投げたりサンダル投げたり、ネチネチいじめて(笑)」と役柄について語った。
一方、撮影中は「臭かった」と明かしたのは山田。撮影に使った家のトイレがくみ取り式だったそうで、小池曰く「その匂いと共にご飯を食べたり……」。そこは冨永監督が苦労して探した家だったのだが、「くみ取りとは知りませんでした」と申し訳なさそうな監督。山田は、自分の発言が予想外の盛り上がりを引き起こし映画そっちのけになってしまったことについて「すみません、こんな話しちゃって」と恐縮していたが、追い打ちをかけるように美波が無邪気に「週に1回、くみ取るんですよね」とニッコリ。小池がピシャリと「そこ、掘り下げるんだ」と突っ込むと、場内は爆笑の渦に包まれていた。
さらに映画にちなみ「みっともなかったエピソード」を語らされた登壇者たち。小池は、周囲に好感度アップをアピールするため見知らぬ犬をなでていたら、いやがった犬に首を噛まれてしまったエピソードを披露し、「みっともないというか、そういう欲を出しちゃいけないと反省しました」とコメント。続く美波は、浅野に酸化したワインをプレゼントしてしまったと告白。車内に入れておいたら熱くなってしまったそうで、「熱々でいただいて、ブチュブチュ出てましたからね」と浅野。美波が申し訳なさそうに「酸っぱかったらものすごく恥ずかしいことを……」と言うと、浅野はニコニコしながら「お酒が弱いので(味が)分からないから、こういう味なんだなと。酸っぱかったと思いますけど、これがワインなんだな、と思った」と話し、あまり気にしていない様子だった。
『乱暴と待機』はテアトル新宿ほかにて公開中。
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