浅野忠信と永作博美が初共演した映画『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』の完成報告会見が、10月12日にホテル西洋銀座で行われ、浅野と永作、そして東陽一監督が出席した。
[動画]『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』 会見/浅野忠信、永作博美ほか
アルコール依存症の戦場カメラマンで人気マンガ家・西原理恵子の元夫でもある鴨志田穣(ゆたか)。依存症克服のための入院生活を送った彼が、その様子をユーモラスに描いた自伝的小説をもとにした作品で、離婚しながらも深い絆で結ばれた夫婦の姿が描かれていく。
原作の面白さに映画化を決意したという東監督。脚本も手がけた監督は「原作を読んで、僕が監督しなきゃだめだと思った。(他の監督に)普通の難病ものにされてはたまらないと思った」と、作品への思い入れを口にした。
アルコール依存症の主人公・安行を浅野が、分かれた妻・由紀を永作が演じているが、監督は、原作を読み終えたときから主人公に浅野を想定していたと明かし、「(脚本を)当て書きしたつもりはないが、結果的に当て書きに近くなった」と話していた。
永作についても企画の初期の頃から念頭にあったそうで、監督は「2人に演じていただき、最高に幸せ」と喜びをかみしめていた。
離婚した後も、ダメ夫のすべてを受け入れる妻を演じた永作は「『一度好きになった人は、なかなか嫌いになれない』というセリフがあって、本当にそうだな、と。どうしようもないけれど嫌いになれない人、という感じで演じていました」と、自らの演技について語った。
一方、浅野は「僕はどっちかというとメチャクチャ迷惑をかけているほうなので、割と好き放題できた。ダメな夫なのですが、自分もその通りだったし、ちょうどいいかな(笑)」とコメント。昨年離婚したバツイチの彼の自嘲(じちょう)的な発言に、記者席からは笑いがこぼれていた。
それぞれ、実在の人物を意識しないようにして演じたという浅野と永作。初共演の感想については、「とても感覚的にお芝居される方。私も同じタイプなので、楽しくお芝居させていただきました」と永作。浅野も「パーフェクトだと思って安心しきっていました」と永作についてコメント。さらに「夫婦の絶妙なニュアンスを出してくれて、僕もうまいことそれに乗っかれた。僕の役に広がりをもたせていただいたと思います」と絶賛していた。
『酔いがさめたら、うちに帰ろう。』は12月4日よりシネスイッチ銀座ほかにて全国公開。また、10月23日〜31日開催の第23回東京国際映画祭の日本映画・ある視点部門にも出品される。
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