公開12日目にして観客動員100万人、興収12億円を突破した映画『大奥』。その大ヒット御礼舞台挨拶が10月14日に丸の内ピカデリー3で行われ、主演の二宮和也と監督の金子文紀が登壇した。
『大奥』が公開12日目で観客動員100万人を突破、興収は12億円に!
『大奥』は、謎の疫病により男子が激減し、男女の役割が逆転した江戸時代の大奥を舞台に、そこで渦巻く野望と愛憎を描いた時代劇。二宮和也、大倉忠義、中村蒼、玉木宏といったイケメン俳優たちが艶っぽい演技を見せているのも見どころだ。
司会から、色っぽさを出すためにどんな役作りをしたかと聞かれた二宮は「僕自身はそんなに(色っぽく)演じていないが、共演者の方々が色っぽかったから、相乗効果でそう見えたのでは。棚ボタだと思っています」と控えめな発言。だが次の瞬間、司会が「二宮さんの色っぽさ、伝わりましたよね!」と客席に問いかけると、大きな拍手が起こっていた。
その二宮の魅力について「もうホメ過ぎちゃったので」と、これまでのイベントや舞台挨拶等でさんざん褒めてきたと明かすのは金子監督。この日も「でもホント、天才ですよね。国宝と言っていい。図に乗りますけど、天才だから許すしかない」と、再びその才能を褒めちぎっていた。
また監督は、二宮が今回、いつもと違っていた点を指摘。監督曰く、二宮は本番にピークを持っていくタイプで、リハーサル段階ではセリフが固まっていないこともあるのだとか。「だけど今回は(その段階でセリフを)ちゃんと覚えていて」と、いつになく気合いが入っていたと話す。これに対し司会が「それは当然なのでは」と突っ込むと、二宮は「言い訳になってしまうのかな」と前置きした上で、自身の演技論について語り始めた。
「僕のなかでは全カット一発勝負なんです。本番の1回目が一番いいと思っているので、そこにピークを持って行きたい。だから、すごく簡単に言うと、本番の1回目まではちゃんとやりたくない」と、このスタイルが最高の演技を見せるための方法論であることを強調。だが、そんな二宮も今回は、共演者がみな主役級だったこともあって、「本番1回目だけでなく、その前後もきちんとやろうと心がけた」と振り返っていた。
また、この日は映画公開以降寄せられた観客からの質問に答えるコーナーも開催。撮影で印象的だった場所を聞かれた二宮は、お香のシーンを演じた青蓮院を挙げると、そこでの出来事について語り始めた。「通常は一般の人の参拝が始まる朝の8時半までには終わらせて欲しいという意向があるのですが、青蓮院ではその後の時間も撮影できたんです。だから、撮影の合間に一般の人が歩いていて、なかに外国の方もいた。で、僕らを見て『日本にはまだサムライがいるんだ』って顔をしていて」と笑うと、「外国の方が日本のことをサムライ、サムライという理由は、京都とかに遊びに行ったら、いろいろなところで(時代劇の)撮影をしているから。こうやってサムライ文化が伝わっていくんだなと肌で感じました」と話していた。
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