10月23日より六本木ヒルズで開催中の東京国際映画祭「アジアの風」部門で、10月24日に台湾映画『ジュリエット』の上映が行われ、上映終了後にキャストのビビアン・スー、監督のホウ・チーラン、総合プロデューサーのリー・ガンが登壇。観客からの質疑応答に答えた。
ビビアン・スー、中国の干渉で映画祭グリーンカーペットに参加できず悔し涙
中国と台湾でトラブル、東京国際映画祭開幕式にビビアン・スーらが登場せず!
今回の東京国際映画祭では、中国と台湾との間にトラブルが起こり、初日(23日)のグリーンカーペットにビビアンら台湾映画チームが出席できなかったことは、すでにムビコレでもお伝えしてきた。一夜明けたこの日、ビビアンは昼過ぎに開かれた「台湾電影ルネッサンス2010─美麗新世代」の記者会見に出席。そこで、前日にグリーンカーペットを歩くことができなかったことに対し悔し涙を浮かべていたが、その数時間後に行われた本イベントには笑顔で登場した。
イベントは、プロデューサー、監督、ビビアンの順に挨拶。だが、作品への思い入れがたっぷりとあるためか、プロデューサーや監督の話が長めになると、ビビアンは途中、観客を楽しませようと怖い顔をして見せたり、プロデューサーや監督からの褒め言葉にガッツポーズを取るなど気配りをみせていた。
ようやく回ってきた自分のトークタイムでは「こんにちは」と挨拶し、「さっき、(監督のトークで)平凡っていう言葉が出ましたが、1つの曲を思い出しました」と話すと、突然、「平凡だけど、誰かを愛し、普通の暮らし、してたでしょうか♪』とテレサ・テンの名曲「時の流れに身をまかせ」を歌い始めた。これに合わせて場内からは手拍子が起こり、ビビアンも歌の途中で「ハイ!」とマイクを客席に向け歌ってもらうなど、盛り上がりをみせた。
歌い終わると「この歌は主題歌ではないですけど、私的には大好きな曲」と話していた。また今回、初めて脳性麻痺の役を演じたことについて「今までこういう役のイメージがなかったから、監督も(この役を演じられると)ビビ(ビビアン)のこと信じてくれた」と感謝の意を述べていた。
最後に客席から、今後どんな役柄に挑戦したいかと聞かれると、「結構、(本作で演じた)この役も怖いなと思いましたが、もっと怖い役に挑戦したい。次は日本の映画でお化けの役。『リング』みたいな役をやりたい」と話し、再び怖い顔をして会場を笑わせたビビアンは、最後に「テレサ・テンさんの一生も演じてみたい」と話していた。
『ジュリエット』は10月26日夕方にも同映画祭で、シネマート六本木で上映される予定。
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