女性などの権利向上に生涯を捧げた女性活動家の半生に有識者が共感のコメント
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9月4日公開『ミス・マルクス』新ビジュアル公開&著名人のコメントが到着
19世紀を代表する哲学者、経済学者カール・マルクスの末娘で、女性や子どもたち、労働者の権利向上のため生涯を捧げ、43歳の若さでこの世を去った女性活動家エリノア・マルクスの、知られざる激動の半生を初めて映画化した『ミス・マルクス』が、9月4日より全国で公開される。合わせて新ビジュアル写真が公開された。
・女性や子ども、労働者の権利向上に生涯を捧げた女性活動家の短くも激動の半生
主人公エリノアに扮するのは『エンジェル』(07年)、『つぐない』(07年)のロモーラ・ガライ。エイヴリング役に『戦火の馬』(11年)のパトリック・ケネディほか英国を代表する実力派俳優が集結。
監督・脚本を手掛けたのは、イタリア出身のスザンナ・ニッキャレッリ監督。ヴェネツィア国際映画祭オリゾンティ部門作品賞を受賞した前作『Nico, 1988』(17年)で発揮した音楽センスをもって、エリノアの生き様にアメリカのパンクロック・バンド、ダウンタウン・ボーイズの楽曲を重ねた大胆な演出で、20年ヴェネツィア国際映画祭コンペティション部門でベストサウンドトラックSTARS賞を含む2冠に輝き、21年ダヴィッド•ディ•ドナテッロ賞11部門ノミネート、3冠受賞を果たしている。
「みんなで声をあげ、みんなで闘い、みんなで社会を変えるしかない」
また、同作に向け、各界の著名人より絶賛コメントが到着した。
田嶋陽子(女性学研究者)は「150年後の私たちはエリノアを死に追いやった“女”と“男”の問題から自分を解放する言葉を見つけただろうか? 」と感想を述べた。
ブレイディみかこ(ライター)は「労働者階級のために闘いながら、“女の階級”があることを自分の身をもって知る。マルクスの娘の物語はいまも少しも色褪せない」と語った。
そして、「新書大賞2021」を受賞したベストセラー『人新世の「資本論」』の著者・斎藤幸平(大阪市立大学准教授)は「社会運動の大義のもとで生まれる搾取や抑圧は今も繰り返されている。21世紀のエリノアを生まないために、私たちは歴史から学ばなければならない」と、今を生きる私たちが、19世紀に生きたエリノアの功績を改めて見つめ直す意義についてコメントした。
宇垣美里(フリーアナウンサー)は「報われぬ愛に傷つきながらも、信念のままに生きて生きて前に進み続けた。私たちだって負けるものか。絶対に、生き延びてやる」と語る。
また、映画化もされた「あのこは貴族」の作家・山内マリコは「こんな女性がいたのかと、存在を知るだけで胸に迫るものがある。エリノアの抱えた矛盾はすべての女性に共通するものだ」と感情を揺さぶられた様子だ。
そして「#KuToo運動」の発起人・石川優実(フェミニスト・アクティビスト)は、「活動家は完璧ではない。同じように苦しんでいる同志だ。だからこそみんなで声をあげ、みんなで闘い、みんなで社会を変えるしかないのだ」と矛盾と悲劇に満ちたエリノアの激動の生涯に共感のコメントを寄せた。
『ミス・マルクス』は、9月4日より全国で公開される。
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