決め手は主人公に似ていること！「るろうに剣心」が佐藤健主演で映画化

2011.06.28

人気コミック「るろうに剣心」の映画化で主人公の緋村剣心（右）を演じることになった佐藤健（左）

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1994年から99年まで「週刊少年ジャンプ」で連載。単行本（全28巻）の累計発行部数が5000万部を超える和月伸宏原作の人気コミック「るろうに剣心」が、佐藤健主演で実写映画化されることが発表された。

・水嶋ヒロ、佐藤健らBECKメンバーからの賛辞の嵐が気恥ずかしくて思わず汗…

連載中の96年には早くもテレビアニメ化され、アニメ主題歌を担当するアーティストを次々とブレイクに導くなど、社会現象まで巻き起こした同作。その人気は海を越え、世界23ヵ国で翻訳版が刊行されるなど、今なお世界中に多くのファンを抱えている。

一方で、幾度となく実写映画化の企画が持ち上がるものの、全28巻の原作を映像化することの難しさなどが立ちはだかり、なかなか実現には至らなかった。それが今回、3年間の準備期間を経て、ようやく実現に至ることに。

背景にあるのが、主人公の緋村剣心（ひむら・けんしん）を演じる佐藤健の存在だ。「これほどの人気コミックの実写化となると、原作のイメージと離れた役者をキャスティングすることは難しい。佐藤健さんのルックス、背格好はまさに剣心と誰もがイメージがかぶるはず」と、同作の松橋真三プロデューサーは話す。

佐藤は昨年、NHKの大河ドラマ『龍馬伝』で「人斬り以蔵」と呼ばれ明治維新期に恐れられた土佐藩郷士・岡田以蔵役を演じているが、本作で演じる剣心はコミックのオリジナルキャラクターながら以蔵を彷彿とさせる役。

実は本作のオファーは『龍馬伝』以前に来ていたそうで、佐藤は「『龍馬伝』で演じた岡田以蔵役では、心を無にして以蔵という役を生きることに集中していましたが、今回の剣心という役は、原作のある作品で、誰もが知っているキャラクターだからこそ、役を生きるだけでなく、“見せる”演技が問われていると思います。ディテールにもこだわって、スタッフさんと剣心像を作っていきたいと思います。一生懸命頑張りますので、ぜひ期待してください！」とのコメントを寄せている。

メガホンを取るのは、その『龍馬伝』でチーフ演出をつとめた大友啓史。「『るろうに剣心』は世界中にファンがたくさんいるマンガだからこそ、原作をリスペクトしつつ、より楽しんでいただけるよう、映画ならではの魅力にあふれた世界観をつくっていきたい」と抱負を語っている。

『るろうに剣心』は2012年公開予定だ。