9月10日に閉幕した第68回ヴェネチア国際映画祭で、塚本晋也監督、Cocco主演の『KOTOKO』がオリゾンティ部門グランプリ(最優秀作品賞)と併設部門でシルバーマウスをW受賞した。
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オリゾンティ部門(Orrizonti Section)は同映画祭の4つのオフィシャル部門の1つで、先鋭的で革新的な作品を集めたもの。一方、シルバーマウス(Silver Mouse)は、イタリアの57の映画サイトの評論家が選ぶNo.1映画で、コンペティション作品以外の出品作品から選ばれる。
『KOTOKO』は懸命に生きようともがく女性の姿を描いた人間ドラマ。9日朝に行われた記者会見で塚本監督は、「Coccoが好きで、その魂を投げ出すような歌を作る人と、いつか映画を一緒に作りたいと思っていた。7年間介護した母親を亡くして間もなかった僕は、Coccoの母親の側面をキーワードに本作を作った」と映画について語った。
また、閉幕式後の記者会見に出席した塚本監督は「まだ実感がわきませんが、大変に光栄です。この映画にたくさんのものを注いでくれた主演のCoccoさんに、この賞を捧げます。いま日本では悲しいことがたくさんあります。大事な人をとても心配する人がたくさんいます。この映画を、心配しすぎて心を痛めているすべての人に捧げます」とコメントした。
『KOTOKO』は2012年春に公開予定。
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