緻密な構成で人気の内田けんじ監督作で堺雅人、広末涼子、香川照之が共演！

2011.10.13

内田けんじ監督の新作『鍵（カギ）泥棒のメソッド』で共演する香川照之（左）、広末涼子（中央）、堺雅人（右）

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脚本・監督を手がけた『運命じゃない人』（05年）と『アフタースクール』（08年）で見せた、伏線が張り巡らせた緻密な構成が高評価を得ている内田けんじ監督。彼の3年ぶりとなる新作『鍵（カギ）泥棒のメソッド』が10月12日にクランクインとなり、主要キャストが発表された。

・宮崎あおいと堺雅人が2度目の夫婦役で「まるで老夫婦のような心地良さ」

同作は、35歳にして無職、俳優を目指すも挫折し自殺しようと思っている男・桜井が主人公。彼が銭湯で羽振りのいい男・コンドウと出会うものの、そのコンドウが転倒し記憶喪失になったことから、出来心でロッカーの鍵をすり替え、持ち物を盗んでコンドウになり代わるというストーリー。実はコンドウが非合法な裏稼業を営む男だったことから、桜井はヤクザ絡みのトラブルに巻き込まれていくことになる。

本作で主人公の桜井役を演じるのは『アフタースクール』に続いての内田監督作品出演となる堺雅人。記憶を失ってしまうコンドウ役に香川照之。また、記憶を失い、自分を桜井だと思いこんでいるコンドウが病院で出会う香苗役を広末涼子が演じる。

堺は「初めて台本をいただいたとき、その面白さに一気に読みふけってしまいました。香川さんの演技を間近で見られるのも、楽しみのひとつです。ふたつの人格を演じ分けるこの役は、日本で香川さんしかできないかもしれません。広末さんとは二度目の共演ですが、また違った素敵な表情を見せていただけるような気がしています」とコメント。

香川は「『運命じゃない人』だった内田けんじ監督と『運命の人』になれたことがまず嬉しいです。共演者も気心が知れた方々で、脚本もすこぶる素晴らしく、内田監督が現場でどんな演出をされるのか本当に楽しみ」と話し、広末は「脚本が面白くグイグイ引き込まれ、あっという間に読み終えてしまいました。私と同世代の女性にもきっと共感してもらえる、シュールでキュートな作品になると思います」と語っている。

『鍵（カギ）泥棒のメソッド』は現在、順調に撮影中。2012年秋に公開予定だ。