ショーン・ペン、ハイチ支援のためにカンヌで1億6千万円超を集める
5月16日より開催され、今年も多くのセレブで連日盛り上がりを見せている第65回カンヌ国際映画祭。そんななか、昨年のパルム・ドールを受賞した『ツリー・オブ・ライフ』に出演し、2008年には審査員長もつとめたこともあるショーン・ペンが、監督のポール・ハギスとモデルのペトラ・ネムコヴァと共に、ハイチ支援のチャリティイベントを開催した。
18日、「Haiti: Carnival in Cannes」と題しジョルジオ・アルマーニ主催のもとで行われた本イベントは、カンヌ映画祭でのチャリティイベントとしては1996年以来となるが、映画と関連していないという意味では今回が初の試みとなった。
2010年1月に大地震に見舞われ、壊滅的な被害を受けたハイチだが、現在は社会全体からハイチに対する関心が失われつつあることを危惧しているペン。記者会見でも「一日だけハイチに行って活動したセレブだけではなく、世界全体、そしてみなさん全員がハイチの問題を忘れかけている」と訴えかけていた。ペンは地震発生数ヵ月後にはハイチ支援団体を設立し、支援を続けた功績が認められ、今年の2月にはハイチより無任所大臣に任命されている。
イベントには、今年の映画祭審査員メンバーであるユアン・マクレガー、女優のダイアン・クルーガーやファッションデザイナーのジャン=ポール・ゴルチエをはじめ、ロバート・デ・ニーロ、ジェラルド・バトラー、ベン・スティラーなど多くの豪華メンバーが集まった。
そのなかで行われたチャリティオークションでは、「レディー・ガガと過ごせる権利」や「ネムコヴァとランチする権利」など様々な権利がオークションに出され、「ショーン・ペンと3日間ハイチを旅行する権利」は約12万8,000ドル(約1千24万円/1ドル80円計算)を超える高値で3名が落札。その他、高額な落札価格が付いたものは「U2のボーカル、ボノのギターとライブのバックステージに行って会える権利」で約25万ドル(約2千万円)となった。
また、「ゴールデン・グローブ授賞式の週末に行われるパーティに入れるという権利」も出品されたが、思ったほど高値がつかず、ハギスが突如「ジェラルド・バトラーとデート出来る権利」をつけて金額を引き上げようとし、バトラーが困惑する場面もあったようだ。最終的にはバトラーとのデートはナシという条件で、男性が12万5000ドル(約1千万)の金額で落札することになり、バトラーも一安心といったところ。その結果、今回のイベントで200万ドル(約1億6千万)を超える収益金が集まることとなった。
ペンを始めとする多くのセレブたちが取り上げることで、再びハイチの被災者たちにきちんとした救いの手が差し伸べられ、一日も早い復興が望まれるばかりだ。(文:Masami Shimura/London)
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