『告白』の中島哲也監督最新作『渇き。』がクランクイン、役所広司が最低最悪の元刑事に

2013.08.08

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『下妻物語』『パコと魔法の絵本』『嫌われ松子の一生』『告白』とヒット作を次々と手がけてきた中島哲也が、役所広司主演作『渇き。』を監督することが明らかになった。

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同作は、「第3回このミステリーがすごい！大賞」を受賞した深町秋生のデビュー作「果てしなき渇き」の映画化で、突如失踪した優等生の娘の捜索に、元刑事である父親が乗り出す様子を描き出す。

元刑事であり父親の藤島昭和役を役所広司が、事件の重要参考人となった藤島に密着する元部下で刑事の浅井役を妻夫木聡が、浅井と同じ署に勤め藤島が失った“家族”をなにより大事に考える刑事・愛川役をオダギリジョーが演じる。

また、突然謎の失踪を遂げた美しき優等生の娘・加奈子役を演じるのは新人・小松菜奈。中島監督自らがオーディションで抜てきした逸材だ。

さらに、加奈子の同じ中学時代の不良少女の遠藤役を二階堂ふみが、加奈子の失踪の原因を藤島に匂わす高校の友人・松下役を橋本愛が、加奈子の中学時代の担任である東（あずま）役を中谷美紀が演じるという豪華な顔ぶれとなっている。

8月7日にクランクインし、公開は2014年夏の予定。中島監督は「悪夢のような原作です。映画化なんて絶対無理！ですが……最低最悪の主人公を演じる役所広司さんの勇気、新人女優・小松菜奈さんとの劇的な出会いが、僕にこの物語の映画化を決意させました。日本映画にかつてないバイオレンス・ファンタジーを目指し、現在、スタッフ・キャスト血まみれで撮影中です」とコメント。

一方、『パコと魔法の絵本』以来の中島作品出演となる役所は「久しぶりの中島組の仕事に緊張しています。孤独から抜け出すために、壊れてしまった家庭を再生しようと、もがけばもがく程、何もかもが壊れていく。そんな愚かで、孤独な男の虚しさを懸命に演じたいと思っています」と意気込みを語り、演技初挑戦という新人・小松も「ちゃんと加奈子を演じられるかとか不安しかありませんが、私にしかできない加奈子を演じたい。全力でぶつかって、一日一日を楽しみながら色んなことを学んでいけたらいいなと思っています」と語った。