現地時間9月5日から15日までカナダで開催されていたトロント国際映画祭のミッドナイト・マッドネス部門に正式出品されていた園子温監督作『地獄でなぜ悪い』が、見事、観客賞(PCA)に輝いた。世界でもっとも映画ファンが集うと言われる同映画祭の同部門で日本人が観客賞を受賞するのは、これが初めて。
この受賞に対し園監督は「こんな賞が欲しかった。この映画は、こういう賞を求めてた。この映画がジャンプして喜んでいる姿が目に浮かぶ」とコメント。主演の國村隼も「監督を始め、この映画に関わった皆にとって本当に嬉しい知らせになったと思います。もちろん僕にとっても何よりの喜びです。特に、観客賞というのは『地獄でなぜ悪い』にとって最高の賞を頂けました」と話している。
本作は國村演じるヤクザの組長が、友近扮する服役中の妻のために、娘(二階堂ふみ)を主演に、巻き込まれた男(星野源)と映画を作りたい男(長谷川博己)と抗争中の組との殴り込みで映画を作るという破天荒な娯楽活劇。
『地獄でなぜ悪い』は9月28日より新宿バルト9ほかにて全国公開となる。
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