市村正親は甘い父親!? 感動アニメ『ジョバンニの島』アフレコで役作りに苦労
来年2月22日に公開されるアニメーション映画『ジョバンニの島』。その主要ボイスキャストを市村正親、仲間由紀恵、柳原可奈子、ユースケ・サンタマリア、犬塚弘、八千草薫、仲代達矢がつとめることが明らかになった。
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同作は、1945年に北方4島での実話をもとに、ソ連軍の進駐によって引き起こされる島民たちの過酷な運命を描いた感動作。すでに、主演の幼い兄弟の純平と寛太を横山幸汰と谷合純矢がつとめるほか北島三郎が初のアニメ・アフレコに挑戦することが発表されていた。
今回、発表された新キャストの市村は、島の防衛隊長をつとめる純平、寛太の父親・辰夫役。市村は、「僕も2児の父なので、主人公の兄弟を自分の息子たちに置き換えてみたり、あるいは自分の子どものころを思い出したりして演じました。厳格な父親である辰夫と自分は、実は正反対。役作りは苦労しましたが、過度な表現をせず僕らしさをだせるようにつとめました」とコメント。
一方、仲間が演じるのは、純平、寛太の小学校の教師で、名作「二十四の瞳」の大石先生を彷彿させるキャラクター。「私自身が戦後の空気を知らないこともあり、特に細かい緊迫感は現場で監督と会話をしながら演じさせていただきました。戦争が子どもたちにもたらす非情さを、改めて映画を通して感じることができました」と語った。
柳原が演じるのは、純平、寛太の家の奉公人で明るい性格の娘。「私が演じた役は明るいキャラクターなので、暗い環境だからといって暗くなりすぎないように気をつけました」と話し、純平、寛太の叔父で商魂たくましいお調子者を演じたユースケは「アニメーションの吹き替えは初めてです。こんなにいい声をしているのに、なぜお話がこなかったんだろうと」と自画自賛して首をひねっていた。
また、現代の純平役を演じた仲代は「アフレコはあまり経験がないので緊張しました」と話す一方、「終戦当時、わたしは中学1年生で世の中の大転換に立ち会いましたが、多くのみなさんは戦後の平和しか経験していないなかで、この作品を通じて戦争はやってはいけないという思いを感じてほしいです」と力のこもったメッセージ。
同じく現代の佐和子役の八千草は「一度だけアニメのアフレコをやったことはありますが、今回はアニメを意識せずドラマと同じように演じました。戦争で恐い思いをしましたが、もっと辛い経験をした方もいらっしゃると思います。戦争はしてはいけないということを知りながら戦争はなくならない。小さな努力を積み重ねることが大事だと、作品を通じて思いました」と語った。
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