浅田次郎「柘榴坂の仇討」を映画化。中井貴一、阿部寛、広末涼子、中村吉右衛門が出演
人気作家・浅田次郎の名作「柘榴坂の仇討」が映画化されることとなり、中井貴一、阿部寛、広末涼子、中村吉右衛門が出演していることが明らかになった。
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原作は、浅田の短編集「五郎治殿御始末」の1編で、敬愛する主君、大老・井伊直弼を桜田門外で失った彦根藩士・志村金吾の仇討ちの旅路を描いた作品。江戸から明治へと時代が移り変わり、仇討ちが禁じられるなかで武士としての矜持を持ち続ける侍・金吾を、中井が主演。金吾の妻を広末が、仇となる水戸浪士を阿部が演じている。また、人間国宝でもある中村は『鬼平犯科帳』以来19年ぶりの映画出演で、井伊直弼を演じている。
本作への出演について中井は「時代劇離れと言われる昨今、日本人が本来持っている本当の“こころ”の文化のようなものを力一杯注ぎ込んで、お客様に何かを感じていただけるような映画にできたら良いなと思っています」と抱負を語った。
また阿部も「久しぶりの時代劇で、身が引き締まる思いがしています」と意気込み十分。「私が演じる直吉は俥引きですが、元は、井伊直弼を暗殺する水戸藩の刺客の1人です。侍のなりをしていない侍であり、人間の弱さを併せ持つ男です。深い人間像をどこまで出せるか、難しい役ですがとても演じがいを感じています」とコメントし、広末も「本当に素晴らしい脚本、監督、出演者の方々に囲まれ、女優として最高な現場を経験させていただいています。脚本と自分の気持ちに正直に演じきることができたら、間違いなく歴史に残る日本映画になる気持ちがしています」とアピールした。
監督は、『ホワイトアウト』『沈まぬ太陽』などを手がけた若松節朗、映画音楽を久石譲が担当。1月5日にクランクインし、京都、滋賀での撮影を経て、2月にクランクアップ。9月に公開される予定だ。
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