役所広司と小栗旬が、笑いあり涙ありの娯楽作『キツツキと雨(仮)』で初共演することが明らかになった。映画は、山村に現れた映画の撮影隊と、傍若無人な撮影隊に困惑する村人たちの様子を描いた作品で、気の弱い新人監督を小栗が、撮影を無理矢理手伝わされることになる“きこり”を役所が演じる。
本作について役所は「この物語は、森に囲まれた小さな町の人々と、そこに突然現れた小さな映画のクルーとの、映画作りを通して生まれる親子や仲間との温かい関係、そして映画作りへのロマンが描かれています。ユーモアを交え心温まる映画になると思います」とアピール。初共演する小栗については「キャリアも長いし、舞台でも鍛えた芝居の安定感と柔軟性は素晴らしい。今回は、軟弱な新人監督役をユーモアを交えて演じていて、とても魅力的です」と高く評価した。
また小栗は「以前から一度役所さんの居る現場を見てみたいと思っていましたが、ついに共演することができ、毎日楽しい日々を過ごしています」と役所との共演を喜ぶ。また、昨夏、『シュアリー・サムデイ 』で映画監督デビューも果たした小栗だが、今回の役について、「自分にとっては新しいチャレンジ、最近いただいていなかったような役なので、毎日試行錯誤の日々です」とコメントした。
監督は、『南極料理人』でユニークなコメディセンスを披露した沖田修一。役所については「いつか一緒に仕事をしてみたい俳優さんでしたが、実現したのは夢のようです。武骨な林業家の克彦という役柄に、役所さんはイメージがぴったりだと思っています」とコメント。小栗については「映画や舞台、テレビでの演技を拝見していて、今回の作品では悩める新人映画監督という繊細な役柄を演じていただきたいと思いました」と語った。
一方、『南極料理人』を高く評価する小栗は「沖田組に参加することができて嬉しいです。素敵な作品をお届けできるよう、スタッフ、キャストと力を合わせてがんばります」と意気込みを口にした。
『キツツキと雨(仮)』は岐阜県などで撮影。3月29日にクランクインし、4月下旬にアップ、7月に完成する予定だという。
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