問われる報道倫理! 盗聴・盗撮の被害者として、ヒュー・グラントが証言台に

ヒュー・グラント
ヒュー・グラント

先日、51歳にしてパパになるというおめでたいニュースで話題になったばかりのヒュー・グラントだが、今回は盗聴事件の被害者の1人として証言台に立つ事態となった。

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今年7月に廃刊となったイギリス大衆紙の「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」による盗聴事件がきっかけとなり政府が設置した調査委員会の公聴会で、自分の電話が大衆紙「メール・オン・サンデー」にも盗聴されていたのではないかと証言したのだ。

2007年、当時交際していたジェマイマ・カーンとの破局の原因が、ある“魅力的な声”の女性からの深夜の電話が原因との報道に対し、まったくのでっちあげだと主張。一方で、その電話の内容を把握するには、盗聴以外の方法はないと明かした。

「どうしてこんな嘘が報道されたのかと考えていたときに、ロスにいるワーナーブラザーズの重役をしている僕の親友のアシスタントに、中年のかわいらしい女性がいることに気が付いたんです。彼女は彼の代わりに電話をしてくる人で、冗談交じりのチャーミングなメッセージを残したんですよ」と発言。「ニューズ・オブ・ザ・ワールド」などメディア王、ルパート・マードックの傘下メディア以外でも盗聴が行われていた可能性に初めて触れた。これに対し「メール・オン・サンデー」はその事実を否定している。

その他にも、過去にはロンドンの自宅に何者かが侵入し、何も盗まれなかったが、後日、インテリアなど自宅の詳細をある新聞に掲載されたことにも言及した。

まさに映画のような出来事ではあるが、被害者はグラントのようなセレブリティのみならず、誘拐殺人事件の被害者などにも及んでいる。

今後、証言台には女優のシエナ・ミラーや「ハリー・ポッター」の作者であるJ・K・ローリングなど多くの著名人が立つ予定となっており、加熱するメディアの取材や報道倫理などに大きな影響を及ぼす事態に発展しそうだ。(文:Masami Shimura/London)

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