驚くほどにヒットを予想!ハリウッド注目の映画評価レポートとは?
ここ数年、シネマスコアという格付けレポートが映画業界で注目を集めていると、ロサンゼルス・タイムズが報じている。
68歳のエド・ミンツ氏が率いるマーケットリサーチ会社はラスベガスに本拠があり、毎週金曜の夜に、映画業界の関係者たちに貴重な情報を提供している。彼のレポートは、公開初日に映画館に足を運んだ人がどれほどその映画を好きになったか、あるいは逆に好きにならなかったかを明らかにする。
以前からある配給会社が行う試写会と違うのは、シネマスコアは、料金を払ってその映画を見た観客の評価を基にしていること。そして、この公開初日の観客がつけるAプラスからFで表示される評価が、驚くほど正確に、その後のボックスオフィスの成績を言い当ててしまうという。
ミンツ氏と数字データとのつきあいはかなり長い。もとはロサンゼルスで歯科グループのデータ処理の仕事を20年以上していた彼は、映画の出来を判断するのにもっといい方法があるはずだとずっと思っていたという。
「1978年に僕と妻と、ほかに2組の夫妻と一緒にニール・サイモンの『名探偵再登場』を見に行ったんだ。評論家がいいって書いていたし、僕らはみんなニール・サイモンが好きだったし。ところが見終わってみんな『なんだよこれ』ってね」
そこでミンツ氏はひらめいたという。もしみんなが本当に見たいと思う映画を教えてあげることができたら、と。
彼の分析は複雑だが、シネマスコアが観客に配るカードはいたってシンプル。聞かれる内容は、年齢と性別、たった今見た映画についてAプラスからFの間でつける評価、DVDやブルーレイでこの映画を買うあるいはレンタルするか、この映画を見たいと思った理由(主演俳優・女優、映画のジャンル、監督)。
今やハリウッドの誰もが注目する存在になったシネマスコア。今後も、誰よりも先にヒット作を見出していくのだろうか。
【関連記事】
・2009年ハリウッドは、スター主演作が軒並み苦戦…
・賞レースの間隙を突き、スター出演ナシの低予算コメディが異例の大ヒット!
・【映画業界研究】苦境脱出! インディペンデント系映画会社の挑戦
・【映画業界研究】洋画の巻き返しなるか? パラマウント代表を直撃!
PICKUP
MOVIE
INTERVIEW
PRESENT
-
【舞台挨拶あり】齊藤工が企画・プロデュース『大きな家』公開直前舞台挨拶付試写会に15組30名様をご招待!
応募終了: 2024.11.22 -
『型破りな教室』一般試写会に10組20名様をご招待!
応募締め切り: 2024.11.29