第38回山路ふみ子映画賞贈呈式が11月28日にヤクルトホールで行われ、女優賞に輝いた宮沢りえが登壇した。
公開中の映画『紙の月』主演の宮沢が同賞を受賞するのは、『父と暮せば』(04年)以来2度目のこと。女優賞を2度受賞するのは、吉永小百合に続き史上2人目の快挙となる。
その宮沢は「7年ぶりの映画主演で、このような歴史のある、重みのある賞をいただいて本当に感謝しております。『紙の月』という作品でこのような賞を獲り、ここに立っていられるのは、吉田大八監督の濃厚で粘り強い演出があったからだと思います。この場をお借りしてその感謝を伝えたいです。これからもこの賞に恥じないように、鮮度を持って夢を持って誠実に表現していきたいと思っています」と挨拶。
また、一般の方からの質問で、「『紙の月』の役は非常に難しい役だと思いますが、どのように演じたのでしょうか?」と尋ねられた宮沢は「平凡な主婦が、ささいなことをきっかけに変貌していく、その心の細かい変化を鎖のように大事に繋げることを大切にして、あとは監督の演出に耳を傾けていただけです」と答えていた。
山路ふみ子賞は、映画人の育成、功績を称える目的で毎年開催している賞。この日はほかに小泉堯史監督、富司純子、周防正行監督、石井裕也監督、上白石萌音、長山藍子も登壇した。
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